2016年10月17日月曜日

ドル円相場は14日金曜日NYクローズで104円台で引けました。
2016年9月まで長いこと意識された75SMAを上抜いて
一目均衡表の雲の上にも実体がきれいに顔を出しました。

105円台までくれば一度利食いたいと思っていますが、
その前に失速することがありませんように…。

週末、米国の9月のCPI・小売売上高が前月比+0.6%となったことが好感され
12月利上げに1歩近づいたようです。前年比では+2.7%

8月の小売が▼0.3%とマイナスだったので、プラ転したことは大きいですね。
其の8月分も▼0.3%から▼0.2%へとわずかに上方修正されています。

さらに9月PPI・卸売物価指数も、前年比で2014年12月以来の高い伸び。

※ただしGDP国内総生産の算出に使用される
自動車ディーラーやガソリンスタンド、建築資材などを除く
コア売上高は+0.1%で予想の+0.4%0.3ポイント下回っています。
しかし、コアもこれまで2カ月連続マイナスでしたから、
プラ転したことを評価できるでしょう。

というわけで、FOMCボードメンバーらのタカ派発言も。

ニューヨーク連銀のダドリー総裁、
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューで
「私は(利上げ時期は)年内を見込んでいる」

ボストン地区連銀のローゼングレン総裁、
「12月に利上げに踏み切るとかなり高い確率で織り込んでいる」


こうしてみれば12月利上げを織り込む形で
米国債の利回りが上昇している、、、と考えても良さそうですが、
一部には中国による米債売却のうわさもあるようです。

足元では人民元安が進んでいますが、輸出競争力を高めるためには
人民元安誘導をしたいものの、そのスピードが急激であれば
昨年のチャイナショックのような混乱を招きかねない。

資本流出による急激な人民元安圧力に対しては人民銀行が
外貨準備を取り崩して、ドル売り人民元買いの防戦をしないといけない
状況にあるというのですが、さもありなん。

これが続くようなら、米国金利の上昇も続くと思うんだけど、
もしそれが急激になるようなら、日本が米債を買えば言い訳で。
それなら、それで円安要因ですよね。(先走り妄想ですが)

・・・・いえ、中国はリスク要因ですので、人民元安のスピードには注意を
払っておかなくちゃいけないと思います。

ただ、ドル円には底入れ感も出ているため、投機筋のポジションにも変化が。

カゴ投機筋 円、買越が2カ月ぶり低水準 米10年債も大幅減
2016/10/15 05:26 日経速報ニュース

11日時点のCFTC縦漁期明細。
投機筋ポジションの円の買越幅が2週続けて縮小。

前週比2万2786枚少ない4万5909枚(8/2以来2カ月ぶりの低水準に)

一方、足元で下落が気になるユーロ。
ユーロの売越幅は2週続けて拡大。

前週比1万1413枚多い9万3472枚(8/9以来2カ月ぶりの高水準に)

ということで、彼らの動向が今後のトレンドとなるかどうかにも注目ね。
ユーロに関しては20日木曜がECB理事会。ドラギ総裁が改めてテーパリングを否定すれば
ユーロの一段安の可能性もあるかも…。ブルームバーグの観測記事に乗せられて
ユーロ買ったりしちゃダメってことが改めて確認されたというか・・・。

19日は大統領選3回目のTV討論。
トランプリスクは剥落しつつあるように見えますが、
最後までワカリマセン。この結末にも注意。

ドル円ロング、キウイドルショートは継続。

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