亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

10-12月期の金価格平均1365ドルとGFMS

2016年08月25日 22時41分30秒 | 金市場

昨日は午後3時から都内丸の内(日本工業倶楽部)で、貴金属需給の調査で知られるトムソン・ロイター・GFMS社のセミナーだった。主催は、田中貴金属工業。GFMSは、金の需給統計を1967年から発表しているロンドンベースの(いまや)老舗。以前は年1回、いまでは四半期ベースのリポートを出すなど、頻度も上がっている。

セミナーは2本立てで、最初が金と銀、2コマ目がプラチナとパラジウムさらにロジウムまでカバーするもの。金についての需給は、春に発表された英語版のリポートを目にしていたので目新しさはないが、銀やPGM(白金族系メタル)については、メモを取りながら拝聴いたしました。3つのメタルを語る2コマ目は、やや時間不足は否めずといったところか。

その後17時30分から、参加者による恒例の立食のレセプションがあり中締めまで参加。年に1回、あるいは半年に1回程度顔を合わせる人たちといろんな話や意見交換を。したがって、(例年)ほとんど食べることはできず。さらに昨夜は、馴染みの若手業界関係者10名程度で丸の内から新橋に電車(タクシーでないところがイイ)で移動し、気勢を上げておりました。・・・で上げ過ぎて終了が23時前。当ブログの更新は見送り。

ちなみにGFMSの金価格の見通しは、この10-12月期が平均1365ドル、高値1410ドル、安値1290ドルというもので、2016年通年は平均1279ドル、高値1410ドル、安値1077ドルとしていた。2017年は平均1350ドル、高値1450ドル、安値1150ドルというもの。年始に比べ強気に変わっている。

プラチナ(Pt)も以前より強気で2016年通年が平均1051ドル、高値1250ドル、安値814ドル、2017年が平均1235ドル、高値1300ドル、安値1170ドルとしていた。

パラジウムの価格はいずれPtに接近するとしていたが、この見方は調査関係者が以前(4~5年前)から口にしているもので、いずれ・・・という感じ。

さて足元で金市場では日本時間明日午後11時からのイエレン講演を前に、予防的なファンドの手仕舞い売りが出ているようだ。やっとロングの整理が進むイメージだが、商いも通常より薄いようでやや値動きが大きくなっている。



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