亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

買い残整理の進展と実需買いの復活

2016年10月21日 23時25分57秒 | 金市場
今週は、スケジュール変更などで昨日までいろいろドタバタとしており、更新が滞りました。しかし、金市場のほうは大きな動きはなく、狭い範囲の値動きに始終、しかし着実に下値は切り上げというパターンが続いている。やはり、ファンドのポジション調整が峠を越えたことで売り圧力が弱まっており、むしろ需要期入りしているインドや来年の春節の仕込み時期に入っている中国などからの実需買いが伝えられており、それが価格を下支えという流れ。ETFへの資金流入が見られていることも、市場センチメントをサポートしている。足元の金価格は、ちょうど200日移動平均が少しずつ切り上がってきているのに沿って下値を切り上げているかたち。

今周に入りロイターが伝えるところでは、インドでは(国際価格に対し)ディスカウント状態にあった国内価格にプレミアムが復活という年始1月以来の状況に戻っていると。中国よりインドの落ち込みが前年比で大きかったが、さすがに需要期に入りそのタイミングで価格が下がったことで買い気が刺激されている。中国の方は、スイスからの輸出が9月の時点で1月以来の高水準まで復活が伝えられている。NYコメックスでの先物買い残が、10月11日時点でピーク時から12万枚、重量換算で380トンもの減少となっており、内部要因は軽くなっている。



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