亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

フランス以外にもイベントの多い今週

2017年04月24日 21時06分10秒 | 金市場
即日開票の結果、本日日本時間の早朝に大勢が明らかになったフランス大統領選1次投票。フランス内務省発表では、97%の開票率時点でマクロン候補852万票、ルペン候補765万票、フィヨン候補712万票、メランション候補701万票となっていた。上位2名が決選投票ということで、5月7日はマクロン、ルペンの両候補が進むという予想通りの展開に。JGMAのサイトの市況解説でも取り上げたが、今回はルペン候補の得票率も注目されていた。というのは、世論調査に表れない“隠れルペン支持者”の存在が考えられたことによる。支持率以上の得票率がその存在を表すことになる

結果は、22%前後とみられ、支持率(23~25%)を超えられなかった。ルペン候補の“上振れ”は見られなかった。残った2人の戦いは、直近の世論調査では62%と38%でマクロン候補の当選が予想されている。今後、2週間、突発的なテロや想定外のことが起きない限り、この方向を前提にした市場の動きとなりそうだ。

今週は、明日25日が北朝鮮人民軍の創設記念日(85年周年)で、何か挑発的な行動に出るのか否か。すでに海上自衛隊の護衛艦「さみだれ」、「あしがら」の2隻が、空母カール・ビンソンの隊に合流し合同演習に入っているようだ。平和ボケの我々には、わかり難いが、現場はかなり緊迫した状況にあるのだろう。フランス大統領選の結果を受け売られた金と円だが、それ以上の売りが続かない背景でもある。

先週は、トランプ大統領が、26日に税制改革案を公表することを示唆する発言をし、一時的にドルが買われNY株も上がった。4月29日が就任100日目となっていることから、「100日間の行動計画」を発表済みでもあり、駆け込み的に税金がらみで何らかの発表をするのだろう。ところが予算局(OMB)長官は「早くて6月」としており、大統領のいう「発表」は、あったとして具体策に欠けるものになる可能性が高そうだ。あの、2、3週間のうちに発表するとした“どえりゃ~減税の話”は、どこへ行ったのか・・・という感じ。

4月28日には、暫定予算の期限切れが迫るが、イースター休暇明けの議会は民主党の反発強く、合意は不透明。メキシコ国境の壁の建設予算の一部が予算に盛り込まれているが、その削除を求める声も高いようだ。すでにホワイトハウスは21日に、29日以降に政府機関閉鎖の可能性で準備を進めることを省庁に命じている。ただし、一般的な危機対応ということで命じたもので、ホワイトハウスは「暫定予算は28日までに合意されると信じている」とのこと。

1-3月期のGDP速報値の発表もある。アトランタ連銀の予想では、前期比年率で0.5%となっている。

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