亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

外遊中にも高まっている国内でのトランプ包囲網

2017年05月23日 23時11分56秒 | トピック
中東歴訪中のトランプ大統領。昨日は、注目のイスラエル、ネタニヤフ会談。さすがに選挙戦中に掲げた「米国大使館をテルアビブからエルサレムへ移す」という公約は封印せざるを得なかった。国際社会の暗黙の了解は、エルサレムの中立化で秩序を維持するというもの。いかに破天荒なトランプ大統領とはいえ、この問題に踏み込むことはできなかった。

米大統領として初めてユダヤ教の「聖地」嘆きの壁に行き、いわば参拝の形をとったのは、イスラエル寄りのスタンスを示すものだった。ここまでの米大統領は、それも自粛していた。

ニュース映像を見ていて思うのは、寄り添うよう背後に映っているジャレッド・クシュナーとイバンカ夫妻。昨年の選挙運動中にもネタニヤフ首相との会談の機会があり、セッティングしたのは敬虔なユダヤ教徒(ユダヤ系米国人)のクシュナー氏だった。いまや2人ともに大統領上級顧問。知らぬ間にというのは、語弊があるかもしれないが、選挙を経ていない民間人でもある身内がホワイトハウスの陰の主のような形で権力の側近となっていることに対する、非難の声は意外と多い。

それにしても、連日のようにロシアがらみのニュースが表面化している。日本時間の早朝には、またワシントンポスト電子版が3月にトランプ大統領が、情報当局高官2名に選挙キャンペーンにからんでロシアとの共謀はなかったと公に否定するよう求めていたと報じた。ここまでの報道が事実であればということだが、隠蔽に汲々としていたありさまが浮かびあがり、クロの心証が濃くなる。

29日以降に議会証言をするコミー前FBI長官だが、日程が先送りされた理由のひとつに、証言をする前に先週任命されたマラー独立検察官(元FBI長官)に会って、(公聴会で)どの程度まで話していいか確認したいということのようだ。大統領は帰りたくなくなるかも。


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