亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

NY金、目先は弱気のファンド

2017年05月24日 21時31分25秒 | 金市場

日本時間明朝3時に公表されるFOMC議事録要旨。本来であれば「議事録」なので、5月2-3日の会合で話し合われた内容となる。ただし、一方で3週間後のFOMCに向けた市場センチメントのいわば“地ならし”的な意味合いもある。したがって、過去3週間に発表された経済指標や出来事を勘案して、多少内容を盛ったり削ったりという修正が施されることもある。足元の状況からは、議事録の内容に米長期金利がどう反応するかが、金価格の上下に影響するとみられる。

ここにきて6月の利上げについては市場は8割以上織り込んでいるようだ。これが年末まで、さらに2018年までとなると、追加利上げ期待(観測)は、一気に後退する。実は、コミー前FBI長官電撃解任以降の騒動の中で先の利上げ見通しは大きく低下、そのままの状態にある。

さて、金市場では、価格は1250ドル台を維持していますが、ファンドの先物取引の建玉(ポジション)からは、追加利上げを前提に下げを見越しているポジションが目立っている。次のFOMCまで3週間。その前にあるメモリアルデー(5月29日)の連休明けのコミー証言で何かセンセーショナルなもの(大統領に不利な証言)が飛び出すと、そのマグニチュードにもよるが、金市場の上げの反応は大きくなる可能性がある。理由は、ファンドが弱気しているから・・。

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http://goldfes.jp/2017/spinoff_vol1/







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