昨日取り上げたCFTC(米商品先物取引委員会)発表の5月24日時点でのファンドのポジションは、重量換算で3週連続で合計205㌧減っていたロング(買い建て)が増加に転じ、前週は増えて3月21日以来の規模にまで膨らんでいたショート(売り建て)が減少となっていた。結局、ネットでは103㌧のロングの増加となった。さすがにトランプ政権の先行き懸念を無視できなくなってきたということだろう。今週はFOMC議事録公開以降の動きを見ても、この傾向は続いているとみられる。やはりショートはカバー(買戻し)に転じつつある。昨夜は英総選挙に関する世論調査(メイ首相率いる保守党と野党・労働党の支持率縮小)も意識されたとなっているが、こちらは、それほどのこともなさそうだ。3連休を控え、イタリアのG7サミットの結果や、この間にまた北朝鮮が何かやらかす可能性、また連日メディアを賑わしている「ロシア・ゲート」関連の話題も、際どさを増していることも、買いおよび買戻しを促していると思われる。
トランプ陣営が政権移行準備の中でジャレッド・クシュナーが主導して、ロシアの施設を使って秘密回線を設けようとしたとの疑いが浮上。辞任したマイケル・フリンにも関連するとみられどうなるか。やはり、リークの嵐が止まない。来週トランプ大統領が帰国してから、一悶着ありそうだ。