亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

国内勢、外債大幅買い越し

2017年06月23日 22時14分03秒 | 金融市場の話題
昨日、財務省対内対外証券投資のデータが発表され、先週国内投資家は1兆900億円の外債を買い越したことが判明している。前週の5100億円の買い越しと合わせて2週間で1兆6000億円の買い越しとなった。FOMC(連邦公開市場委員会)というイベントはあったが、円が下げた背景にはこうした資金移動が影響したものとみられる。とはいえ、昨年来、イタリア国債など欧州債に国内地銀の買いが入っていたことも先行して判明しており、買いはドル建て債(≒米国債)に限った話ではないので要注意。

今週は、連日FRB高官の発言が続いている。昨日は、セントルイス連銀のブラード総裁が「(今後2年半で政策金利を3%まで引き上げる見通しは)不必要に積極的だ」とし、「FOMCが示した金利軌道は現在の状況に照らし合わせると、適切でないように見受けられる」とした。

ちなみにこれは、先週のFOMCに際して発表された会合参加全委員による経済見通しで、政策金利の見通し(ドット・チャート)が「2019年末に3%」となったことを取りあげた発言。ブラード総裁は、ハト派で今年のFOMCでの投票権は持っていない。本日は、クリ‐ブランド連銀のメスター総裁の発言が予定されている。タカ派で知られるが、やはり今年は投票権は持っていない。


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