亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

米CPIの結果より北朝鮮への反応が上回っている金

2017年09月14日 23時07分40秒 | 金市場
先週8日金曜日のアジアの午後の時間帯に、1360ドル台まで金の上げをもたらしたのは、ファンドによる米国債買い(金利急落)だった。逆に昨日は、その債券先物のロングポジションを損切りし金利急騰をもたらし、金の売りにつながった。もっとも、やっているのは人間でなくロボットなので、加速すると一方通行的な値動きになりやすい。

今夜の注目は、8月の米CPI(消費者物価指数)だったが、総合指数は前月比で+0.4%と市場予想を上回り今年1月来の高い伸びとなった。コア指数は予想+0.2%に対し+0.2%と範囲内だが、細かくは+0.25%となり2月以来の上昇率となった。ただし前年比では、全体指数が+1.93%と3ヵ月ぶりの大きさだが、コア指数は+1.69%つまり+1.7%と前月とほぼ同じだった。

米長期金利はロボットの売り戻しが昨日から続いており、上昇して2.2%を突破。金は急落したが、そこに北朝鮮がミサイル発射準備との話があり、全値戻しという荒い展開となっている。

本線の材料より、北朝鮮材料の方が、金市場では勝っている状況。

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