FOMCが12月の利上げを示唆したことで売られた金市場。昨日は、21日の値動きに注目していると書いた。金市場にとってネガティブな内容となるFOMCの後は、当日の時間外取引よりも翌日の通常取引の時間帯に値動きが拡大することが多いという自分の経験則による。この翌日の状況で、市場の受け止め方の度合いを判断するというもの。
結果的には、ここまでのところ下げは、“限定的”なものにとどまっている。依然として北朝鮮情勢や先送りされた連邦債務上限問題などリスク要因を抱えたままであることが背景にある。足元の米長期金利の急騰にしても、ファンドの債券先物買いポジションの急激な巻き戻しを受けたもので、“投げ”が一巡すると沈静化し、再び金利は低下する可能性があり、その辺りを捉えたものかもしれない。
20日のここに、「(前略)ロングの手仕舞い売りが出て金は1300ドル割れを試すことになりそうだ。ただし、今週に入り再び金ETFの残高が増えており、“現物の押し目買い”というスタンスだけに、売られても下げ幅は限定的と思われる。1280辺りが下値メドか」とした。
そのETFに21日も買いが入った。逆張りの押し目買いの資金流入。最大銘柄「SPDRゴールド・シェア」が21日だけで6.21トン残を増やし852.24トンと今年の最大残高867トン(6月8日)に接近するところまで増えた。利上げを示唆するFOMCの翌日の6トン強の増加(資金流入)は、多くの市場関係者にとってもサプライズだろう。どこまで続くか。
昨日は、夕刻18時からTOCOMスクェアにてラジオNIKKEIの市況番組「マーケット・トレンド」の公開生放送だった。相手はいつもの大橋ひろこさん。内容は、おおむねここに書いて来たもの。
以下のURLで放送音声が聞けるので、興味のある方はどうぞ。
http://www.radionikkei.jp/podcasting/trend/2017/09/player-2017921.html
結果的には、ここまでのところ下げは、“限定的”なものにとどまっている。依然として北朝鮮情勢や先送りされた連邦債務上限問題などリスク要因を抱えたままであることが背景にある。足元の米長期金利の急騰にしても、ファンドの債券先物買いポジションの急激な巻き戻しを受けたもので、“投げ”が一巡すると沈静化し、再び金利は低下する可能性があり、その辺りを捉えたものかもしれない。
20日のここに、「(前略)ロングの手仕舞い売りが出て金は1300ドル割れを試すことになりそうだ。ただし、今週に入り再び金ETFの残高が増えており、“現物の押し目買い”というスタンスだけに、売られても下げ幅は限定的と思われる。1280辺りが下値メドか」とした。
そのETFに21日も買いが入った。逆張りの押し目買いの資金流入。最大銘柄「SPDRゴールド・シェア」が21日だけで6.21トン残を増やし852.24トンと今年の最大残高867トン(6月8日)に接近するところまで増えた。利上げを示唆するFOMCの翌日の6トン強の増加(資金流入)は、多くの市場関係者にとってもサプライズだろう。どこまで続くか。
昨日は、夕刻18時からTOCOMスクェアにてラジオNIKKEIの市況番組「マーケット・トレンド」の公開生放送だった。相手はいつもの大橋ひろこさん。内容は、おおむねここに書いて来たもの。
以下のURLで放送音声が聞けるので、興味のある方はどうぞ。
http://www.radionikkei.jp/podcasting/trend/2017/09/player-2017921.html