亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

米長期金利が2.6%を超えてきた

2018年01月18日 20時55分55秒 | 金市場
17日のNY金は通常取引終了後に売りが膨らむことになった。同じ時間帯のニュースというとベージュブック(地区連銀経済報告書)しかないのだが、内容に取りたててサプライズはなかった。しかし、「いくつかの地域で企業が賃金上昇を見込んでいると報告」との内容が盛り込まれ、これがここしばらく見られなかった文言ということで反応ということらしい。それが金の下げにつながったことになる。午後3時を過ぎて、NYダウ、S&P500種平均、ナスダックと主要3指数ともに史上最高値更新を続ける中、“我慢も限界”といった感じで金は下げたということか。このところのユーロ高(反対側でドル安)については、17日もノボトニー・オーストリア中銀総裁やコンスタンシオECB副総裁など複数の欧州中銀(ECB)の高官から牽制発言が見られ、上昇に一巡感が出ていることが、金市場に投影されたということもあろう。

ベージュブックについては、金融市場は、常に比較対象、方向性を捉えるのが信条ゆえに材料となる。思うのは、(当たり前だが)減税案が成立した後を受けた年明け以降の指標がどうなるか。この場合、改善しても変化率が予想を下回ると“悪材料”に転じることになるから面白い(興味深い)。

こう書いていてチェックしたら、いま足元で米10年債金利つまり長期金利が2.6%を突破してきた。現時点で2.62%まで見ている。要注目。今夜のドルとNY金の反応が見ものだ。アップルの大規模レパトリ、設備投資を受けてのものか。



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