亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

じっと我慢の金市場

2018年09月19日 22時51分31秒 | 金融市場の話題
米中貿易戦争は激化ということで、メディアは対立収束の道筋は見えない、これは大変だ、世界経済の大きな波乱要因になると、大騒ぎ。だから株はショートされていたわけで、それが踏まされて一斉蜂起ならぬ一斉に反発。株式市場はリアルな世界から切り離された異次元空間さながら需給(カネ余り)主導のゴルディロックスが戻ってきたかのようだ。米中間のイザコザは、政治の世界のいわば「ショー」であって、好調な経済に目を向けましょうと。

カネの上に浮かぶ経済ゆえに、センチメント一発で、かくも流れが変わるものかと。中国が行いを改めず楯突くのなら、さらに残りの2670億ドルにも関税を課すとの殿の発言も、かの国が約600億ドル、5207品目への報復関税を発表しても、市場はどこ吹く風。そもそも、中国にしても当初は5%、10%、20%、25%の関税率を5%と10%にしたのは、米側が年内は10%としたことへの応答であって、歩み寄りの証拠なのだそうだ。いよいよ、今夜はNYダウが新値を取ることになるのだろう。

米長期金利の上昇にも昨日から拍車が掛っており、30年債もついに3.218%と節目の3.25%が近づいている。じっと我慢の金市場。

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