亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

相変わらず増えているロシア中銀の金保有量

2019年01月23日 23時34分41秒 | 金市場
連休明けの米国株式は下落。主要3指数ともに大きく下げた。大きくといっても、このところNYダウだと1日で300~400ドルほどの上下動はよくある話で、市場でも慣れが生まれているということか。ファンドのコンピューター・AIプログラムによる自動売買(ロボット・トレード)の広がりもあり、一方向に傾きやすくなっている。

折しも今月末に米中間では閣僚レベルの通商協議が予定されているが、22日は一部報道で協議に向けた下準備の事務方の話し合い(予備協議)を米国側が拒否したとフィナンシャル・タイムズなどが伝えたことで、米中交渉の楽観論が修正されたとされる。思うに指摘されているように、目先の貿易不均衡(中国の対米黒字の大きさ)の是正という側面の話し合いは、中国側が輸入品および金額を増やすという方向で話しが進んでいるのだろう。一方で、知的財産権にからむ技術覇権にからむ話し合いは進んでいないということか。つまり、いわばどの部分を触ったのかで、話の内容が変わっていると思われる。熱いところを触った人は「熱い」といい、逆に冷たい所を触った人は、「冷たい」と言っているのだろう。

ロシア中銀がこの10年、金準備を増やしていることで有名だが。今週は持ち分の発表をしていた。2018年のロシア中銀の金購入量は273トンで、過去最高となった前年(2017年223トン)を上回ったようだ。結局、ロシア中銀の昨年末の持ち分は2111.9トンと中国との差はさらに拡大している。

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