亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

リスクオンの一方で警戒モードも

2019年04月18日 18時05分23秒 | 金市場
報じられているように中国の指標が良かったということでリスクオンということになったが、笑ってしまうのは当の中国では、堅調さを示す指標の意味するところは当局が一段の金融緩和を見送るのではないかということで、金融株を中心に売られたとされる。かの国も債務整理や不良債権のあぶり出しということで、バランスシート調整が必要ということで手を付けたら、思った以上にマネー依存症は深刻で、結局放棄せざるを得なくなったのは、ある面でFRBと類似点がある。元に戻したのは目先の対応として正しいのだが、その正しい政策が次の過ちにつながる。リスクオン、リスクオンと賑やかなのだが、一方で引いて見ている筋も多いとみられる。金市場もテクニカル要因でも何でも1250ドルくらいに下げてくれないかと、待っているファンドもあるようだ。

17日は、パラジウムが大きく値を飛ばしスポット価格で1400ドル台を回復。先物価格も50.20ドル高の1378.60ドルの引け。プラチナも7.10ドル高の891.30ドルで終了。中国政府が自動車や家電など個人消費を刺激する方針を発表し、中国の自動車株が急騰。折しも上海モーターショーでの次世代車の発表が続いたこともあり、新エネルギー車(NEV)大手が前日比10%高のストップ高になったほか、大幅高が続出。3月の乗用車販売台数が前年同月比で減少幅を縮小と伝えられたこともあり、この流れが商品市場では、市場規模の小さいパラジウムの大幅高につながったとということか。

NYはイースターでお休みモードなので、何かあれば振れが大きくなりそうだ。

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