亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

駆け引き続く米中にうんざりモード

2019年11月19日 20時49分28秒 | 金融市場の話題
市場の方は米中間の駆け引き合戦を報じるニュースにて右往左往という感じで、一番しっかりしているのは米国株式という展開が続いている。割高、買われ過ぎ等々指摘はあれど、最高値圏をしっかり維持。

米中協議は14日にクドロー米国家経済会議委員長が、中国との通商協議について電話で緊密に連絡を取り合っているとして、協議は極めて建設的で合意は近いと発言。15日にはウィルバー・ロス商務長官がFOXビジネス・ネットワークとのインタビューで、両国間の「第1段階」の合意が最終決定される可能性は非常に近いと指摘。

・・・・で実際には16日に劉鶴(副首相)、ライトハイザー(USTR代表)とムニューシン(財務長官)の3者を中心としたTV電話会議が持たれ、第1段階の合意に向け双方の中核的な懸案事項について「建設的な議論」が行われたものの、決まったのは「双方は引き続き連絡を密にすること」だった。このブルームバーグの報じた内容が正しそうだ。クドロー、ロス発言は市場の期待を長引かせる希望的観測か。

16日の電話会議については中国国営通信社新華社が17日、「建設的な協議」だったとわざわざ報じたので、双方何らかの落としどころは探っているのは間違いないが、国内向けのパフォーマンスもあるのでこちらもリップサービスという感じ。

18日は中国側は様子見に回ろうとしているというものが出てきた。中国商務省が7日の定例記者会見にて唐突に発表したように、中国側は「既存の関税の段階的撤廃」で原則合意したと考えていたとされる。ところが翌8日に対中関税撤回で合意していないとのトランプ発言。それで中国政府は米国との通商合意を巡り悲観的なムードとなり、ならば米国内で進む大統領弾劾調査に絡む証言や大統領選など、米国の政情を見極めながら合意についての判断をさぐろうというスタンスに切り替えた・・・・というのがCNBCの記者(中国系?)のツィートを元にしての報道。双方の駆け引きが続いている。総じてホワイトハウス関連の発言は、希望的観測を語ったものが多い。もう辟易という感じだが、そうなってない市場の動きにも限界がありそうだが。

パウエル議長の議会証言、2日目のトーンが一気に強気に変わったので驚いた。明後日21日の10月のFOMC議事要旨が何らかのドライバー(値動きを起こす材料)になりそうだが。

昨夜は神宮球場のナイトゲームになった明治神宮野球大会の応援にて遅くなり、更新できず。


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