亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

いつもの自前のセミナー開催のお知らせ

2019年11月22日 19時07分47秒 | 金市場

本日午前は9時からのラジオNIKKEI 「マーケットプレス」の番組中9時35分から52分まで電話出演。相手はメインキャスターの岸田(恵美子)さん。株式情報番組の看板キャスター。10月のFOMCの話題から足元の米中協議の話。米小売にしても好業績のターゲットの一方で下方修正を繰り返したメーシーズと、明暗を分ける環境。こう着状態の為替市場に金もレンジ相場が続く中で何が脱出のきっかけになるか。NY金の場合、12月10-11日のFOMCにて利下げ見送りの正式決定が材料出尽くしとなり上向きの動きにつながるのではないかとした。

まだまだ続く米中協議を巡る両サイドの動静報道。双方の駆け引きがそのまま報じられているもので、実質的な進展は見られていない印象。本日午後には、ブルームバーグ・グループの主催北京で開催されている国際フォーラムにて取材を受けた習近平主席が「相互尊重と平等の原則に基づき、米国と『第1段階』の通商合意をまとめたい」と述べたと。「必要なら反撃するが、貿易戦争を起こさないよう積極的に取り組んでいる。中国が貿易戦争を始めたのではなく、これはわれわれが望むものではない」と語ったと。「相互尊重と平等の原則に基づき」という条件面がネックになっていると思われるし、なるのだろう。

21日は香港紙サウス・チャイナ・モーニングポストが、制裁関税の発動が予定されている12月15日までに米中の協議が決着しない場合でも、関税の発動は延期される可能性があるとした。トランプ政権に近い関係者の見方として報じたもので、協議の先行き懸念が後退。21日のNY金の下げの背景との指摘があったが、そうですか・・・という感じ。

続いて米紙ウォールストリートジャーナル(WSJ)もこの日、中国関係筋の話として、劉鶴副首相がライトハイザー米通商代表部(USTR)代表とムニューシン財務長官を北京に招き、28日の米感謝祭までに直接交渉を実施したい意向を伝えていると報じた。米国側は日程他について確約していないとされる。この報道についても、11月16日の閣僚級レベルの米中電話会談(TV電話会談)に際して中国サイドから出た提案が今になって報じられているのではないかと思われる。16日の協議で合意したのは、「協議を続ける」というものだったと理解したが・・・。

結局、そのうち何らかの合意はあるのだろうが、中国が既存の関税の撤廃を条件に挙げたことで市場の期待度は上がってしまっていると思う。


最後にお知らせ。12月13日(金) 18時30分から2時間の自前のセミナーを開催します。
場所はいつものJR中野駅、北口すぐの「中野サンプラザ」 8階 セミナールーム。

テーマは、「金市場から見た 2020年の金融環境」
予定の内容は

1.過去40年の金市場の値動きを俯瞰する
2.ドル危機回避、金凋落の転機となった1989年ベルリンの壁の崩壊
3.金市場の転換点としての2000年と「悲観の中で生まれた相場」
4.主要中銀超緩和策長期化の下でマグマがうごめく金市場
5.問答無用、恐怖のモメンタム相場


その他、いつものように時事的要素を盛り込んだ話を多角的に展開します。
詳しくは以下のURLにて。


http://www.fp-clue.com/seminarinfo207.html

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