亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

木の葉(原油)が沈んで金が浮く 

2020年06月30日 21時38分06秒 | 金市場
あっという間の半年だった。活動範囲が限られおり、日々の暮らしに変化はなく、それゆえ時間の経過の感覚がいつもと異なるように思われる。時間の経過が早く感じられるのは年齢もあってか、このところの感覚だが、この3カ月ずっとデスクワークしていたが、振り返ると何をやってきたのか・・・と。進めるべき原稿も遅れているが、やっていなかったわけではない。気が付いたら夏至も終わって、(実感はないが)これから日が短くなる。下半期もいろいろありそうで、大きなものでは米大統領選という政治イベントが控える。大統領選挙ばかり取り上げられるが、同時に行われる議会選挙の結果も大事で、上院共和党が負けると流れは変わりそうだ。まぁ、どう転んでも財政赤字は膨らむだろう。

すべてが新型コロナ次第のような見通せない状況にある。9月までにワクチンができるなどという??な話も春にはあったが、ここにきてトーンダウンしている。それにしても、米医薬大手ギリアドが、新型コロナの治療薬として「レムデシビル」の価格を患者1人あたり2340ドル(約25万円)に設定したと報じられているが、薬九層倍、ぼるねぇ・・・・薬とはそんなものなのかと、医薬品素人は思う。それで命が助かれば安いものと思わなければならないのだろう。いずれにしても、この分だと投票日の11月3日まで、あっという間だろう。

金市場の方は、2月以降月足で4カ月連続の上昇で終わりそうだ。四半期ベースとなると2018年10-12月期以来、7期連続の上昇となる。こうして見ると、結構それなりに息の長い上昇相場を描いていることがわかる。折に触れて書くように、疑い(懐疑)の中で相場は育つ。もっとも、ここにきて欧米投資銀行が金について軒並み強気の見通しを発表してきているので、お願いだからそっとしておいて欲しいという気分ではある。本日6月30日の取引が終わっていないので確定できないが、仮に1785ドルで終わったとしても年始から17%の上昇となる。ただし、12%ほどになりそうな、この四半期(4-6月期)の上昇が大きい。何だかんだ言っても、金市場もカネ余りの中に浮いている。

木の葉(原油)が沈んで金が浮く。ちなみに原油の比重は水より軽い0.8~0.98、金は19.3。金を浮かび上がらせる欧米マスの買いは、どこまで維持可能か。

それにしてもチェサピーク・エナジーの破たんは驚かなかったが、シルク・ド・ソレイユの破たんは驚いた。たしかに規模が大きかったので公演が消え、資金フローが止まってしまうと、どうしようもなかったのだろう。しかし、解雇された役者さん?はどうするのだろう。

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3 コメント

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Unknown (fairlane)
2020-07-01 12:59:30
サーカス団は伝染病には弱いですよね 日本で木下大サーカスと人気を二分したキグレサーカスも、10年ほど前の新型インフルエンザで大打撃を受けて廃業となりました もう日本には木下と、関西のハッピーサーカスしかサーカス団はないです シルク・ド・ソレイユがなくなったら、日本ではボリショイサーカスの公演が増えるのでは ちなみにボリショイサーカス団というのはなくて、ロシアの各サーカス団が、日本ではみな「ボリショイサーカス」と名乗るのが伝統となっております
fairlaneさん (KAMEI)
2020-07-03 09:42:07
さすが何でも詳しいですねぇ。
Unknown (fairlane)
2020-07-04 01:49:37
実は当方さる大道芸団の片隅に加えていただいております(爆) ですので詳しいのです いえいえ知らないことばかりで一生勉強です

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