本日のNY市場は独立記念日の振り替え休日で休場。米国では2日も新型コロナ感染者数が5万人以上増加し、1日あたりの感染者数が3日連続で過去最多を更新している。直近2週間の感染者数も全米37州で前の2週間より増えているとされる。ちなみに6月第1週の米国の1日当たりの新規感染者は2万2000人程度だった。先行して活動規制を大幅に解除していたフロリダ州の2日の感染者数は1万人を超え、全米で最多となっている。6月の雇用統計の調査日が、感染拡大加速前となっていることから、今回の結果とのずれはありそうだ。市場関係者の中には、連休中に感染拡大に関するネガティブなニュースが報じられる可能性を警戒する向きも多かったとされる。
2011年以来となる1800ドルを突破したNY金だが、金ETF(上場投信)の残高増が今週も続いた。この2営業日で最大銘柄「SPDR(スパイダー)ゴールド・シェア」は約13トン増え、増加ペースを維持している。来週初めには上半期の集計が発表されるが、金ETF全体の残高増加量は740トンほどになっているとみられ、記録を塗り替えそうだ。
その一方で、発表された需要国インドの輸入量が激減している。もっとも、全土封鎖していたことから、その影響が大きい。さらに価格の上昇もある。6月のインドの輸入は10.9トンと前年の77.7トンから86%減となった。4-6月期は13トン、こんな数字を見るのは初めてだ。前年比で96%の減少。宝飾店は休業している。一方、2日のインドの国内価格は10グラム当たり4万8771ルピーと過去最高値を更新した。インドの国内価格は今年に入りここまで25%の上昇となっている。ドル建て金価格の上昇に通貨ルピー安が加わっている。もともと価格に敏感なので、仮に新型コロナがなくとも減少していたと思うが、それでも前年比10数%といったところだったろう。
記録的なな欧米投資需要にアジア実需の激減という稀にみる落差
2011年以来となる1800ドルを突破したNY金だが、金ETF(上場投信)の残高増が今週も続いた。この2営業日で最大銘柄「SPDR(スパイダー)ゴールド・シェア」は約13トン増え、増加ペースを維持している。来週初めには上半期の集計が発表されるが、金ETF全体の残高増加量は740トンほどになっているとみられ、記録を塗り替えそうだ。
その一方で、発表された需要国インドの輸入量が激減している。もっとも、全土封鎖していたことから、その影響が大きい。さらに価格の上昇もある。6月のインドの輸入は10.9トンと前年の77.7トンから86%減となった。4-6月期は13トン、こんな数字を見るのは初めてだ。前年比で96%の減少。宝飾店は休業している。一方、2日のインドの国内価格は10グラム当たり4万8771ルピーと過去最高値を更新した。インドの国内価格は今年に入りここまで25%の上昇となっている。ドル建て金価格の上昇に通貨ルピー安が加わっている。もともと価格に敏感なので、仮に新型コロナがなくとも減少していたと思うが、それでも前年比10数%といったところだったろう。
記録的なな欧米投資需要にアジア実需の激減という稀にみる落差