7月7日のNY市場の金価格は3営業日続伸。年初来高値を更新し、取引時間中の高値、および終値共に2011年9月以来8年10カ月ぶりの高値水準となった。米国での新型コロナ感染拡大の勢いが衰えないことから、いよいよ景気への影響が長引くことに関心が向き始めている。早くから警告を発していた米国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は、第2波でなく第1波が拡大中として、「迅速な対応を要する深刻な状況」としている。米国外でもオーストラリア第2の都市メルボルンはこの日、ロックダウン(都市封鎖)の再導入に踏み切った。
この日の金市場はアジア時間は前日の流れを引き継ぐ形で1790ドル台を横ばいで推移。アジアの午後からロンドンの時間帯にかけて、対ユーロでのドル高の流れもあり、利益確定の売りに押される展開となり、NYの早朝にかけては下値を探ることに。それでも1781.20ドルと下げは限定的で、むしろ安値拾いの買いのチャンスと捉えられているような流れで間もなく反転となった。NYの通常取引入り後には買い優勢の流れに転じ、米国株式市場が下落で取引が始まると金は騰勢を強め、そのまま1800ドルを突破し7月1日に記録していた高値(1807.70ドル)を抜き1810.80ドルまで買われた。その後は売り買い交錯となるも、切り上げた水準を維持し、そのまま終了となった。NYコメックスの通常取引は前日比16.40ドル高の1809.90ドルで終了した。終値ベースで2011年9月16日以来の高値となる。
この日、6月末までの金ETF(上場投信)のデータが、世界的な金の広報・調査機関ワールド・ゴールド。カウンシル(WGC)から発表された。
6月1カ月で金ETF全体の残高は104.3トン増え3620.7トンと過去最高を更新。年始からは(つまり上半期)734トンの増加となった。内訳は、米国を中心とする北米で458トン増、欧州が238.5トン、アジア22.9トン、その他14.6トンいずれも増加となっている。上半期としては、2009年の646トン増を抜いて記録を塗り替えることになった。当時は、リーマンショック後の不安定な金融環境の中で、ジョン・ポールソン率いる有名ヘッジファンド、「ポールソン&カンパニー」による大量買いが表面化。この動きに触発されたヘッジファンド勢の追随買いに残高が急増した経緯がある。
投資家主体別の取得状況は不明だが、年始からここまでの各地域での増加ペースなどから判断するに、かなりの割合で欧米の個人資金の流入があったものと思われる。WGCも指摘しているが、昨今話題の記録的ペースで続いてきた新興国中央銀行の買いが年間ベースで650トンほどなので、半期でそれを上回る規模となっている。金ETFへの資金流入が、4月9日以来続いてきた1700ドル台の歴史的高値水準の維持の背景とここに書いてきたが、そこに静観していたファンドが動きを強めたことで金は1800ドル台に乗せた。相場の内容が、どう変わるか。昨日書いたように、1800ドル台に入りETFの動向がどうなるか。おおむね流れは変わらないと思うが、ここからいったん騰勢を強めると、その後の値動きは荒くなるかもしれない。
この日の金市場はアジア時間は前日の流れを引き継ぐ形で1790ドル台を横ばいで推移。アジアの午後からロンドンの時間帯にかけて、対ユーロでのドル高の流れもあり、利益確定の売りに押される展開となり、NYの早朝にかけては下値を探ることに。それでも1781.20ドルと下げは限定的で、むしろ安値拾いの買いのチャンスと捉えられているような流れで間もなく反転となった。NYの通常取引入り後には買い優勢の流れに転じ、米国株式市場が下落で取引が始まると金は騰勢を強め、そのまま1800ドルを突破し7月1日に記録していた高値(1807.70ドル)を抜き1810.80ドルまで買われた。その後は売り買い交錯となるも、切り上げた水準を維持し、そのまま終了となった。NYコメックスの通常取引は前日比16.40ドル高の1809.90ドルで終了した。終値ベースで2011年9月16日以来の高値となる。
この日、6月末までの金ETF(上場投信)のデータが、世界的な金の広報・調査機関ワールド・ゴールド。カウンシル(WGC)から発表された。
6月1カ月で金ETF全体の残高は104.3トン増え3620.7トンと過去最高を更新。年始からは(つまり上半期)734トンの増加となった。内訳は、米国を中心とする北米で458トン増、欧州が238.5トン、アジア22.9トン、その他14.6トンいずれも増加となっている。上半期としては、2009年の646トン増を抜いて記録を塗り替えることになった。当時は、リーマンショック後の不安定な金融環境の中で、ジョン・ポールソン率いる有名ヘッジファンド、「ポールソン&カンパニー」による大量買いが表面化。この動きに触発されたヘッジファンド勢の追随買いに残高が急増した経緯がある。
投資家主体別の取得状況は不明だが、年始からここまでの各地域での増加ペースなどから判断するに、かなりの割合で欧米の個人資金の流入があったものと思われる。WGCも指摘しているが、昨今話題の記録的ペースで続いてきた新興国中央銀行の買いが年間ベースで650トンほどなので、半期でそれを上回る規模となっている。金ETFへの資金流入が、4月9日以来続いてきた1700ドル台の歴史的高値水準の維持の背景とここに書いてきたが、そこに静観していたファンドが動きを強めたことで金は1800ドル台に乗せた。相場の内容が、どう変わるか。昨日書いたように、1800ドル台に入りETFの動向がどうなるか。おおむね流れは変わらないと思うが、ここからいったん騰勢を強めると、その後の値動きは荒くなるかもしれない。
そして2000ドルなんてナイナイと思ってましたが次第に射程距離に入ったような。。将来いったいいくらになっているんでしょう。株は上がると楽しいけど、金は上がれば上がるほど嬉しさとは裏腹に不安も同時に抱え複雑な心境です。