亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

NY金、1900ドル台前半でのもみ合い 

2020年08月13日 20時53分23秒 | 金市場
8月12日のNY金は上値の重い展開。7年ぶりの下落率となった前日の急落の後の自律反発も1961ドルで戻りいっぱい。アジア時間の1900ドル割れでは押し目買いが入ったものの、1900ドル台前半でのもみ合い相場が、本日13日のアジア、ロンドンと続いた。今週に入り金ETFに売りが出されているが、米国株式市場でラッセル2000など国内銘柄が買われ、猛威を振るった新型コロナだが、感染拡大の一巡感からスピード感はないものの回復への道筋を見越した動きが足元で出ているのかもしれない。上げ一巡感から金市場では益出し売りが。まさに調整局面ということだが。もっとも、連日ワクチンの治験の好結果が伝えられていることもある。ファウチ博士など専門家は、製薬会社の発表を鵜呑みにするなといった発言をしていたはず。

内部要因主導型ではあるものの今回の急落のきっかけを外部要因に求めるならば、米長期金利の上昇となる。米10年債の利回りは先週末の0.562%から12日には一時0.694%と7月7日以来の高水準を付け、0.677%となった。昨日の最後に触れたが、米財務省は先週、四半期定例入札(定例の国債発行)の一環として、今週総額1120憶ドル(約12兆円)の国債入札を実施すると発表。新型コロナ感染対応費が膨らむことで、今後入札規模が拡大する見通しを発表し、従来の短期債の借り換えから長期債の発行による資金調達に軸足を移す方針を示した。

想定されていたこととはいえ、債券市場にとっては発行規模が大きいことから需給バランスを崩す材料ゆえに、それを嫌気し売りが先行し利回りが急騰したとみられる。その上昇に沿ったファンドの売買プログラムが起動し、金市場では売りが膨らんだと思われる。景気回復の加速を予見させる金利上昇とはやや内容を異にするものの、プログラム上は金は売りという判断か。一方で、米連邦政府の急激な財政赤字の拡大は、金のサポート要因でもある。

もっとも、発表される米経済指標に今週は強気の内容が目立っているのは確かだ。12日に発表された7月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.6%上昇と、市場予想(0.3%上昇)を上回る伸びとなった。2カ月連続プラスで前年比でも1.0%上昇と、6月の0.6%上昇を大きく上回り3月来で最高となった。市場予想は0.7%の上昇となっていた。変動の激しいエネルギーや食品を除いたコア指数(コアCPI)は前月比0.6%上昇と1991年1月以降29年ぶり高水準となった。急激な落ち込みに対する反動とはいえ、需要低迷のデフレ状況とは異なった結果といえる。問題は、その持続性となる。

ジャイアンツ2軍というより育成含む3軍? 中大硬式野球部に大敗したようで・・・ワイドショーネタとは、どうしたことか。。
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1 コメント

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Unknown (fairlane)
2020-08-14 12:48:07
中大牧選手いいじゃないですか もともとドラフト候補ですが、これで上位指名確実ではないでしょうか 桜井投手は去年8勝ですが、ドラ1には珍しく技巧派だけに調子崩すとなかなか戻らない。。 他の投手も育成と言えども、育成落ちの投手もいただけに、中大打線が強かったんですよ 

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