さて米国では9月第1月曜日のレーバーデーの連休が明けて、今年は新型コロナ禍でリズムが狂ってしまっているのは否めないものの、名実ともに夏休み明けということになった。8月20日のここで、「NY金、米レーバーデー連休明けまで夏休み(軟調展開)?」と題して書いた。いよいよ動くのか?!ということだが、これまでよりも動き始めると思う。しかし、現在は値固め中ゆえに、来週から月末接近の方がわかりやすい相場になるのではないかと思う。
8月20日に、「当面、8月7日の高値(2089.20ドル)が君臨ということになった。下値をどう固めるか。前日の急落の余勢を駆って、いったんは1874,20ドルまで売り込まれたものの1949.00ドルで引けた8月12日の日足は、買い気の強さを感じさせたのは確か。1900ドル割れは乗り遅れた投資家の買いが控えるとみられるが、終値が徐々に切り下がるパターンになる可能性もある」とした。
やはり日足で下髭の長い陽線になったのは、ここまで生きており、底堅さを感じさせる流れが続いている。レンジ相場入りして1カ月経過したが、この揉み合いは自分に言わせればNY金にとって、いわば急騰後の“禊(みそぎ)”のようなもので次につながる必要な時間帯と捉えている。この辺りは絶賛発売中の(笑)新著「通貨の凋落で金急騰がはじまる!」の第1章に書いたが、切り上げた新たな価格水準をマーケットが受け入れるのに必要な時間帯という理解になる。
NY金の日足チャートを見てもらうと三角保合いを形成しているのが、わかってもらえるだろう。来週のFOMCでは、言われているようなフォワードガイダンスなど明確なものを示すことなく通過して、肩透かし的な流れで売られたりして月末まで調整継続でOKではないかと思ったりする。
9日は金ETF全体の8月の動向が明らかになった。
8月は月初に金価格が過去最高値を更新し2000ドルを超えたこともあり、ETFの残高増もペースが落ちることになった。それでも全体の現物残高は前月比で38.9トン増加し3824.1トンと総残高は過去最多を更新。北米で41トン増加したものの、欧州は11トンの減少となった。アジアは7トンの増加、その他は1.9トンの増加となった。銘柄別では、最大銘柄「SPDR(スパイダー)ゴールド・シェア」が9.5トンの増加に対し、iシェアズ・ゴールド・トラストが13.9トンの増加となった。金ETF全体の月間ベースでの残高増は9カ月連続となる。年始から8カ月で昨年末比38%(937.6トン)の増加となる。この内3分の2が北米上場のETFが占めている。8月は月間ベースで金価格は下落となったが、ETFの残高は増加ペースが鈍化したものの、減少には転じていない。
本日は、まさにこの時間に欧州中銀(ECB)の定例理事会が開かれている。成長、物価上昇見通しなどスタッフ予測が発表されることから、今後の政策方針を探る手掛かりとなりそうだ。このところの金市場は対ユーロでのドルの強弱の影響を受けていることから、注目度は高い。さてどうなるか。米国の週次の失業保険新規申請件数も要注目。こっちの方が、ラガルド記者会見より早く発表されるかな。。
8月20日に、「当面、8月7日の高値(2089.20ドル)が君臨ということになった。下値をどう固めるか。前日の急落の余勢を駆って、いったんは1874,20ドルまで売り込まれたものの1949.00ドルで引けた8月12日の日足は、買い気の強さを感じさせたのは確か。1900ドル割れは乗り遅れた投資家の買いが控えるとみられるが、終値が徐々に切り下がるパターンになる可能性もある」とした。
やはり日足で下髭の長い陽線になったのは、ここまで生きており、底堅さを感じさせる流れが続いている。レンジ相場入りして1カ月経過したが、この揉み合いは自分に言わせればNY金にとって、いわば急騰後の“禊(みそぎ)”のようなもので次につながる必要な時間帯と捉えている。この辺りは絶賛発売中の(笑)新著「通貨の凋落で金急騰がはじまる!」の第1章に書いたが、切り上げた新たな価格水準をマーケットが受け入れるのに必要な時間帯という理解になる。
NY金の日足チャートを見てもらうと三角保合いを形成しているのが、わかってもらえるだろう。来週のFOMCでは、言われているようなフォワードガイダンスなど明確なものを示すことなく通過して、肩透かし的な流れで売られたりして月末まで調整継続でOKではないかと思ったりする。
9日は金ETF全体の8月の動向が明らかになった。
8月は月初に金価格が過去最高値を更新し2000ドルを超えたこともあり、ETFの残高増もペースが落ちることになった。それでも全体の現物残高は前月比で38.9トン増加し3824.1トンと総残高は過去最多を更新。北米で41トン増加したものの、欧州は11トンの減少となった。アジアは7トンの増加、その他は1.9トンの増加となった。銘柄別では、最大銘柄「SPDR(スパイダー)ゴールド・シェア」が9.5トンの増加に対し、iシェアズ・ゴールド・トラストが13.9トンの増加となった。金ETF全体の月間ベースでの残高増は9カ月連続となる。年始から8カ月で昨年末比38%(937.6トン)の増加となる。この内3分の2が北米上場のETFが占めている。8月は月間ベースで金価格は下落となったが、ETFの残高は増加ペースが鈍化したものの、減少には転じていない。
本日は、まさにこの時間に欧州中銀(ECB)の定例理事会が開かれている。成長、物価上昇見通しなどスタッフ予測が発表されることから、今後の政策方針を探る手掛かりとなりそうだ。このところの金市場は対ユーロでのドルの強弱の影響を受けていることから、注目度は高い。さてどうなるか。米国の週次の失業保険新規申請件数も要注目。こっちの方が、ラガルド記者会見より早く発表されるかな。。
リアルの金鉱山はコロナのため、稼働率が低迷してると思うのですが…
金と言うテーマだけでこの内容、素晴らしいです。
1度目はマラソン読み、2度目はじっくり読み、3度目は抜き出しして読むと実に頭にスッキリ入ります。
私だったら、金は5000ドルは通過点と書きたくなりますが、煽らずにまとめて読者を惹きつけるのは、
単なるアナリストではなく、かなりの文才有りとお見受けしました。
正直言いまして、表現を替えたいところが、いくつもあります。