亀井幸一郎の「金がわかれば世界が見える」

マクロな要因が影響を及ぼす金(ゴールド)と金融の世界を毎日ウォッチする男が日常から市場動向まで思うところを書き綴ります。

大統領選TV討論会 金上昇が示すバイデン優勢 

2020年10月23日 21時00分42秒 | 金市場
米大統領テレビ討論会。どちらに軍配が上がったかというのは、支持層はそれぞれこちら側が勝ったということだろう。メディアが報じるリアル・クリア・ポリティックスの支持率は10月22日時点でバイデン 50.7%、トランプ 42.8%だったが、23日はどうなるか。掛け率の平均値は、22日のB 65.6、T 35.5 から23日はそれぞれ64.5と36.3とバイデン低下、トランプ上昇となっている。

当方の印象としては、準備万端整えて臨んだと見られるバイデンが優勢だったというもの。

個別のテーマについては、報道を見てもらうとして、これは!!と思ったのは締めの部分だった。

司会者が最後に、「あなたは今、大統領就任式のスピーチに臨もうとしています。自分に投票しなかった人に対しどう訴えかけますか?」と問いかけた。対して、トランプ候補は、問われた内容をよく理解できていないのか、直前までのノリの延長で自分のここまでの功績を声高に挙げつつ、相手方を攻撃して終了。

片やバイデン候補は、「私はアメリカ合衆国の大統領です」で始まる、まさに求められた「就任スピーチ」をとうとうと進めた。そして「今回の選挙には、アメリカの良識、名誉、そして敬意、尊厳といったアメリカとしての国の品性が掛かっています。それが得られるように頑張ります。この4年間得られなかったそれを取り戻します」で締めた。司会者は、そこでそのまま両候補と会場を提供した大学への謝辞を述べて終了ということに。

画面では遠景で両候補が映し出されていたが、演台に両手をついたままのトランプ候補は、(当方の印象としては)え!?終わりなの!というふうに見えた。何かまだ話したげな感じに見えた。本人にはサドンデスのような終わり方となった討論会ではなかったのではないか。明らかに準備不足なのか、こうした進め方のスキルの問題なのか。いずれにしても、バイデン候補は相当準備したと思われる(あたりまえだけど)。

今回の大統領選は、22日の時点で少なくとも4700万人が期日前投票を済ませているとされる。米abcが報じるところでは、これは前回の選挙の既に97%に相当するらしい。まだ投票していない有権者の9割が投票先を決めているとされる。結局、浮動票がどちらに流れるかということが、全体の勝敗を分けるとされる接戦州の結果に掛かっている。

本日これから開く株式市場での個別銘柄の動き、また米長期金利などが、どうなるか。もちろん金価格も。あえて言うならば、バイデン優勢ということならば、本日の米長期金利上昇し、それにもかかわらずNY金は上昇ということに。

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