資産運用のトレンド、「少額」「安全」の“ローリスク”志向純金積立に注目集まる?

» 2014年06月23日 17時00分 公開
[Business Media 誠]

 株式、債券、外貨、投資信託――金融商品の種類は増え続けており、これから資産運用にチャレンジしようと思っても「何から始めればいいのか分からない」という人も多いのでは。三菱マテリアルが行った「30代〜40代ビジネスパーソンの投資・資産運用に関する実態調査」によると、投資対象を選ぶ際に、少額から始められることや投資対象の安全性を重視することが分かった。

 投資対象の選択基準について、投資経験者は「少額から始められる」を重視する人が46.7%が最も多く、続いて「投資対象が安全である」が41.8%と続いた。投資検討者(未経験者)においても、この2つの項目が上位に来ているが、それぞれ62.7%、43.6%と経験者よりも割合が増えた。運用資金についての調査では、投資検討者の29.5%が「10万円以下で始めたい」と答えており、リスクを低くしたい考えがうかがえる。

photophoto 投資対象や運用方法の選択基準。経験者(左)と未経験者(右)で上位になった項目は似ているが、割合が大きく異なる(出典:三菱マテリアル)

純金積立は“上級者向け”というイメージ?

 投資検討者に対して「リスクが低い運用手段は何だと思うか」という質問をしたところ、「純金積立」が24.5%とトップになり、2位に「個人型確定拠出年金」(20.5%)、3位に「債券」(15.0%)と続いた。実際に純金積立を検討している人は21.8%と、株式(51.4%)やFX(28.2%)に比べて低くなるなど、「株式や投資信託などの運用手段と比べると、金の保有率はまだまだ低く、上級者向けの投資方法と考えている方も多い」(三菱マテリアル)という。

photo 最もリスクが低いと思う運用方法(出典:三菱マテリアル)
photo 検討している投資・資産運用の方法(出典:三菱マテリアル)

 株や投資信託などと比べて保有率は低いものの、「純金積立」の検討に前向きな人は運用経験者で67.5%、運用未経験者で85.9%という調査結果も出ており、三菱マテリアルは「投資先としては有望視されており、利用意向は高い」としている。

photophoto 純金積立を検討している人の割合。経験者(左)と未経験者(右)ともに半数以上は純金積立に前向きだという(出典:三菱マテリアル)

 インターネットによる調査で、30〜40代のビジネスパーソン445人が回答(うち資産運用経験者225人、資産運用検討者220人)した。調査期間は2014年6月6日〜7日。

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