中国初の金ETF、当初の応募総額は予想下回る

[上海 19日 ロイター] - 中国で初めて設定された2つの金価格連動型上場投資信託(ETF)は、当初募集期間に総額16億元(2億6100万ドル)の資金を集めた。金価格の下落や最近の流動性ひっ迫を受けた警戒感から予想を下回った。
中国当局は先月、華安基金管理と国泰基金管理による金ETF設定を承認していた。中国はインドに続き、世界2位の金消費国。
国泰基金管理の金ファンドマネジャー、Yang Xuwei氏はロイターに対し、金ETFはなじみが薄いことに加え、中国における最近の信用ひっ迫により、資金は予想ほど集まらなかったとの見方を示した。
華安基金管理は12億1000万元の資金を集める一方、国泰基金管理は約4億1000万元を集めた。当初募集期間は12日に締め切られていた。両基金管理ともにウェブサイトで公表した。
華安は6月、ロイターに対し、20億─30億元の資金が集まりそうだとの見通しを示していた。
金相場は過去12年間連続で上昇していたが、今年に入ってから約25%下落しており、中国以外の市場における金ETFは売りがかさんでいる。ブラックロックのデータによると、金ETFからの資金流出額は年初来で282億ドルとなっている。

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