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東商取の金先物、取組高減少に転じる 高値警戒、手じまいも

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高値が続く東京商品取引所の金先物取引で、資金流入量の目安となる取組高(未決済残高)が減少に転じている。一方で、日銀が新たな金融緩和策を決定した4日以降、1日の売買高が10万枚(1枚は1キロ)を超す日も出ている。投資家が金取引をいったん手じまいしているとの見方が多い。高値が続く東京商品取引所の金先物取引に高値警戒感が出ているとの指摘もある。

金先物(期先)は10日午前に一時1グラム5076円と前日の清算値から47円高い値をつけた。一方で同日の売買高は5万5132枚と直近のピークだった8日から約4万9000枚減少。取組高は11万388枚で3月末から約3万3000枚減った。東商取が10日から金先物の証拠金を引き上げた影響もあったもようだ。

「上場来高値をつけた2月以降に売り注文がたまっていたが、足元の高値で手じまい買いが増えた」(第一商品の村上孝一アナリスト)との見方が大勢だ。

ニューエッジ・ジャパン証券の杉谷誠営業部長は「今回は一段の高値を目指す値動きではないうえ、為替が円高に振れて円建て金価格が下落することへの警戒感も強い。新しい買い注文が比較的入りにくい傾向がある」と指摘する。

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