資本主義経済が世界的に主導権を握った20世紀における金の変遷について歴史を語る部分が9割を占める。どれも今となっては通説なり十分に消化された内容で、「どうしてあがったか」「どうしてさがったか」の相場の解説と同じでどれも後講釈に過ぎない。目新しさもなく、話も時代が頻繁に飛ぶため読みづらく、全編通して一体なにが言いたいのかテーマがさっぱり見えてこないし、年老いたオヤジの昔の自慢話みたいで、話に付き合うのが面倒で読んでいてもきわめて退屈だった。結論としてこれまでの20世紀的な枠組みの延長線上で、近々起こりそうな金の相場予想を述べている。ごく常識的な範囲でしか語り得ず、過去の最高値など先例に縛られており、レンジ相場のなかにこの著者の見識は丸め込まれているようにさえ見える。わざわざ本にして出すほどの知見とは思えない。その程度の『金急騰がはじまる』のでは、誰も注目すまい。歴史書として読むぶんには、過去の金相場がどうだったかの流れはまあまあ分かるため、それだけなら☆3におまけしないこともなかったが、データとしての数字や出来事の起きた年代など記述に間違いが多く訂正もされていない。この線でもダメな本である。ゆえに最低評価の☆1とする。
これを読むくらいなら、もっと安くて内容も雲泥の差の『いますぐ金を買いなさい(ジェームズ・リカーズ著)』のほうをすすめる。
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通貨の凋落で金急騰がはじまる! 単行本 – 2020/7/31
亀井 幸一郎
(著)
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購入オプションとあわせ買い
内外ともに金価格の過去最高値更新が迫っている。世界的な金融経済の大混乱の中で、欧米投資マネーの金市場への資金シフトが急速に進んでいる。NYゴールドのチャートは、2020年4月初旬から約3カ月にわたる1700ドル台の値固めを終え、その後上放なれ1800ドル台に入った。金価格を押し上げたのは、欧米の個人投資家から年金基金に至るすそ野の広い資金の金ETF(上場投信)の買いだった。マスのマネーによる底上げといえる相場展開といえた。発生したイベントに反応したNY金先物市場でのヘッジファンドの買いによる短期急騰相場とは性格を異にするもので、筆者は「マクロ型の上昇」と捉え上昇波動の長期化を読む。世界の金融経済の構造変化をとらえたゴールドの大相場が始まっている。
金市場が注目するのは米国の状況だが、財政赤字の歴史的拡大はすでに既定路線で、急増する国債発行による金利上昇を抑えるための米連邦準備理事会(FRB)による国債買い入れも激増している。財務省の金庫とFRBの一体化は、財政ファイナンスに近いもので、FRBの日銀化といえるもの。急激に膨らむ財政赤字に、減少しない貿易赤字。近い将来、米国での「双子の赤字」問題が、世界経済の懸念事項として急浮上するとみる。通貨供給の急増は通貨の「減価(Debasement=堕落)」を意味するが、足元でドルも円も為替市場では安定した価値を保っている。しかし筆者は、両通貨ともに「通貨信認の基盤」は水面下で侵食されているととらえる。現状は「通貨の堕落」だが、やがて次のステージとなる「通貨の凋落」につながるとみる。通貨供給を中央銀行の裁量にゆだねる管理通貨制度。その行き着いた果てのバブルの生成と崩壊を繰り返す金融市場。その枠外にある絶対的価値基準「無国籍通貨ゴールド」への資金逃避は、やがてゴールドのバブル相場を生みだすことになる。
【主な内容】
●コロナショックと金
複数年にわたり形成される金ゴールドの大相場
・ファジーな要素を備えた資産
・国際的な危機に反応して価格が上がる
・リーマン・ショック前後の大相場の再現か
金市場へのコロナ禍の影響
・地政学的リスクへの反応で始まった
・1600〜1800ドルを想定していた
・乱気流に巻き込まれた金市場
ゴールドはインフレに強くデフレに弱い
・地政学リスクや経済有事に強い
・ゴールドの強みと弱点
・コロナ禍が呼んだ世界的なデフレ
・バブル化する要素をもっとも兼ね備えているゴールド
・通貨凋落で金急騰がはじまる!
・ゴールドの妥当価格
・「デフレに弱い」は本当か
●凋落する基軸通貨ドルと浮上する金
コロナショックと未曾有の金融緩和
・危機の連鎖の速さに慌てたFRB
・巨額の資金供給でも株安は止まらず
・過去最大の株価下落を転機にしたFRB
積極的にリスクを取り始めたFRB
・企業融資に踏み込んだ
・「レッドラインを超えた」
金融肥大化の中で繰り返されるバブルの生成と崩壊
・高まる地政学リスク
・管理通貨制度の下、発行量が増えるドル
・常態化した「非伝統的」な政策
・カネの乱をカネで制すFRB
コロナ危機に覆い隠された債券バブル崩壊の危機
・債券バブルは株式市場と表裏一体
・量的緩和か信用緩和か
・正しい政策が次の危機を生む
米「双子の赤字」の復活とドルの堕落(Debasement)
・財政赤字の爆発的拡大
・米財務省の金庫と一体化するFRB
・金価格は2300〜2500ドルに
●いまこそ日本人は円で金を買うべし
政府の赤字はどこまで日銀がカバーするか
・日銀の国債管理政策
・日銀買取りは打ち出の小槌か
・危険信号、注目すべき指標は
・存在感を増す無国籍通貨・ゴールド
・強い円をゴールドに
・ゴールドに〝負けていなかった〟円
金市場が注目するのは米国の状況だが、財政赤字の歴史的拡大はすでに既定路線で、急増する国債発行による金利上昇を抑えるための米連邦準備理事会(FRB)による国債買い入れも激増している。財務省の金庫とFRBの一体化は、財政ファイナンスに近いもので、FRBの日銀化といえるもの。急激に膨らむ財政赤字に、減少しない貿易赤字。近い将来、米国での「双子の赤字」問題が、世界経済の懸念事項として急浮上するとみる。通貨供給の急増は通貨の「減価(Debasement=堕落)」を意味するが、足元でドルも円も為替市場では安定した価値を保っている。しかし筆者は、両通貨ともに「通貨信認の基盤」は水面下で侵食されているととらえる。現状は「通貨の堕落」だが、やがて次のステージとなる「通貨の凋落」につながるとみる。通貨供給を中央銀行の裁量にゆだねる管理通貨制度。その行き着いた果てのバブルの生成と崩壊を繰り返す金融市場。その枠外にある絶対的価値基準「無国籍通貨ゴールド」への資金逃避は、やがてゴールドのバブル相場を生みだすことになる。
【主な内容】
●コロナショックと金
複数年にわたり形成される金ゴールドの大相場
・ファジーな要素を備えた資産
・国際的な危機に反応して価格が上がる
・リーマン・ショック前後の大相場の再現か
金市場へのコロナ禍の影響
・地政学的リスクへの反応で始まった
・1600〜1800ドルを想定していた
・乱気流に巻き込まれた金市場
ゴールドはインフレに強くデフレに弱い
・地政学リスクや経済有事に強い
・ゴールドの強みと弱点
・コロナ禍が呼んだ世界的なデフレ
・バブル化する要素をもっとも兼ね備えているゴールド
・通貨凋落で金急騰がはじまる!
・ゴールドの妥当価格
・「デフレに弱い」は本当か
●凋落する基軸通貨ドルと浮上する金
コロナショックと未曾有の金融緩和
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・巨額の資金供給でも株安は止まらず
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積極的にリスクを取り始めたFRB
・企業融資に踏み込んだ
・「レッドラインを超えた」
金融肥大化の中で繰り返されるバブルの生成と崩壊
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・常態化した「非伝統的」な政策
・カネの乱をカネで制すFRB
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・量的緩和か信用緩和か
・正しい政策が次の危機を生む
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・金価格は2300〜2500ドルに
●いまこそ日本人は円で金を買うべし
政府の赤字はどこまで日銀がカバーするか
・日銀の国債管理政策
・日銀買取りは打ち出の小槌か
・危険信号、注目すべき指標は
・存在感を増す無国籍通貨・ゴールド
・強い円をゴールドに
・ゴールドに〝負けていなかった〟円
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社宝島社
- 発売日2020/7/31
- 寸法13 x 1.8 x 18.9 cm
- ISBN-104299006003
- ISBN-13978-4299006004
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登録情報
- 出版社 : 宝島社 (2020/7/31)
- 発売日 : 2020/7/31
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 224ページ
- ISBN-10 : 4299006003
- ISBN-13 : 978-4299006004
- 寸法 : 13 x 1.8 x 18.9 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 513,642位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 167位世界の経済事情
- - 21,849位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2021年1月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2020年8月11日に日本でレビュー済み
金投資のあおり本でなく金の歴史や価格変動の経緯や背景が明確に説明されており読みやすく表現されておりました。ほかの方にもおすすめできます。誤字や数字の間違えはやはり目立ち気になりましたので至急訂正ください。
2020年8月9日に日本でレビュー済み
10年以上前から金への積立投資を続けてきた者にとって本書は、金の歴史及び現状を再確認するための良書ではあります。
しかし、惜しむらくは誤植が多すぎます。経済や金融について書かれた本であるにもかかわらず、本書には基本的な数字の間違いがあります。そしてお金について書かれた本にそのような誤りがあると、その本に対する信憑性は急速に失われてしまいます。
以下に例を示します。
「【2020年12月3日】に受けた時事通信社のインタビューで予想した金価格」(24ページ)
「この数字はリーマン・ショック後の【2080年12月】の景気後退以来」(41ページ)
「【リーマン破たんから約1ヶ月後】の2009年10月10日」(183ページ)←リーマン破たんは2008年9月15日です
素人が一読しただけなので、その道のプロが熟読すれば、他にも誤植が見つかるかもしれません。
金が急騰しているこの時期(2020年8月)に出版することを優先して校正が疎かになってしまったのでしょう。
著者の責任というよりも、編集者(出版社)の姿勢が問われます。
著者は豊島逸男氏、池水雄一氏と並ぶこの業界の重鎮であり、本書に書かれている内容もまっとうなものであります。誤植が目についたが故に慎重に熟読できたというところもありました。しかし、亀井氏が次回作を出版する際には、編集者(出版社)の選択に慎重を期し、ご自身の名を惜しむことを願ってやみません。
いずれにせよ、出版社は読者のために厳正な校正を実施した後、早急に正誤表を配布するべきです。
しかし、惜しむらくは誤植が多すぎます。経済や金融について書かれた本であるにもかかわらず、本書には基本的な数字の間違いがあります。そしてお金について書かれた本にそのような誤りがあると、その本に対する信憑性は急速に失われてしまいます。
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「【2020年12月3日】に受けた時事通信社のインタビューで予想した金価格」(24ページ)
「この数字はリーマン・ショック後の【2080年12月】の景気後退以来」(41ページ)
「【リーマン破たんから約1ヶ月後】の2009年10月10日」(183ページ)←リーマン破たんは2008年9月15日です
素人が一読しただけなので、その道のプロが熟読すれば、他にも誤植が見つかるかもしれません。
金が急騰しているこの時期(2020年8月)に出版することを優先して校正が疎かになってしまったのでしょう。
著者の責任というよりも、編集者(出版社)の姿勢が問われます。
著者は豊島逸男氏、池水雄一氏と並ぶこの業界の重鎮であり、本書に書かれている内容もまっとうなものであります。誤植が目についたが故に慎重に熟読できたというところもありました。しかし、亀井氏が次回作を出版する際には、編集者(出版社)の選択に慎重を期し、ご自身の名を惜しむことを願ってやみません。
いずれにせよ、出版社は読者のために厳正な校正を実施した後、早急に正誤表を配布するべきです。