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東洋一の金鉱として名を馳せた鯛生金山ー大分県中津江村

キーワード金山 観光坑道 

2002年日韓共催ワールドカップでカメルーン代表のキャンプ地として一躍有名となった大分県の中津江村。ここには最盛期の昭和13年には2.3トンと日本一の金産出量を誇った「鯛生金山(たいおきんざん)」があります。
▼地底博物館「鯛生金山(TAIO GOLD MINE)」公式WEBサイト
▼地底博物館 鯛生金山フォトギャラリー(GOLDNEWS FaceBookにて)
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旧坑道の一部が地底博物館(観光坑道)として、また道の駅として整備され、現在は「地底博物館」として生まれ変わったこの「鯛生金山」の魅力をお伝えするため写真満載でお届けします。


地底博物館 鯛生金山


地底博物館鯛生金山のみどころ(公式サイトより)
緑あふれる山深い津江山の一角の鯛生で金鉱石が発見されたのが明治27年。以来、約80年間、この鯛生金山の地は、黄金を求めた人々によって様々なドラマが繰り広げられました。昭和初期、全盛期の鯛生金山坑道の総延長は110Km、地下500mにも達する竪坑が5本も掘られ、東洋一の金産出量、従事者3000人を抱える大金山となりました。

 昭和47年閉山、東洋一の金山であった鯛生金山は、昭和58年「地底博物館鯛生金山」として蘇りました。約800mの観光コースは、実際に掘られた坑道を歩きながら、当時使われた機械、人形等を使って、採掘の歴史等を再現しています。地の底に吸い込まれそうになる500メートル以上の第一竪坑を上からのぞき見ることも出来ます。坑内の気温は年間を通して約14度、夏は涼しく、冬は暖かく、いつでも快適に観光できますし、もちろん雨の日も安心です。
明治以降、多くの苦難を乗り越え、国の近代化に貢献したとして、鯛生金山は2007年(平成19年)経済産業省の「近代化産業遺産」に登録されました。

驚異的な地底の世界を体験できる鯛生金山に、忘れえぬ感動をおぼえる事でしょう。

それでは早速、地底博物館 鯛生金山を訪れてみましょう。



鯛生金山のある中津江村は北部九州のほぼ真ん中、大分県、福岡県、熊本県の3県が接するところに位置しています。



前述の通り、2002年ワールドカップでのカメルーンチームのキャンプ地であったことから、鯛生金山でも至るところでカメルーン、およびカメルーンチームの展示が見られます。
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入坑券を購入し観光坑道へ。



入坑口より進みます。



2007年(平成19年)11月、近代化産業遺産に認定された鯛生金山、こちらが坑道入口です。



館内の気温は年間を通して平均14度前後で、夏でもヒンヤリです。



見学コースの全長は約800メートルで、「竪坑ゾーン」「採鉱場ゾーン」「初期採鉱ゾーン」の3つに分かれており、音声案内によるガイド付きで30-40分程度で見て回れます。



こちらは竪坑巻上機(たてこうまきあげき)。ここ鯛生金山では、主坑道(海抜540メートル)から下へ30メートル間隔で17本の水平坑道が掘られており、この水平坑道の縦の連絡に竪坑が使われます。この竪坑巻上機は、地下数百メートルで掘られ鉱車に積み込まれた金鉱石を、竪坑ゲージに載せて主坑道まで巻き上げる機械です。



こちらは深さ510メートルの第一竪坑を上からのぞいたところです。底がまったく見えません。



空気圧縮機と修理場です。



水平坑道での運搬にはバッテリー機関車と鉱車が活躍します。金鉱石を満載した鉱車を5~10台連結してバッテリー機関者が竪坑プラットまで運搬します。



こちらは「鯛生恋唄」なるもの。GOLDNEWSチームは全国にある幾つかの観光坑道に足を運んでいますが、各鉱山ごとにそれぞれこういった唄がある様です。



水平掘削と金銀鉱脈です。この辺りの鉱脈は、三号脈と呼ばれ、鯛生金山の中でも、最も金・銀の含有量が多く、鉱石1トンの中に金が約20グラム、銀が約100グラム含まれていたとのことです。



水平穿孔。爆薬を詰め込む孔を削岩機を使って掘っている様子です。



そしてこちらが坑道の最後に現れる「黄金の洞窟」。こちらの「黄金の鯛」は伝説にちなんだ夫婦鯛です。この左右二尾の鯛、左に雌鯛20キロ、右に雄鯛30キロでいずれも24金の純金鯛だったのですが、2006年2月13日未明に右の雄鯛が盗難にあいました。その後、窃盗犯は逮捕されたものの既に黄金の鯛は処置されており返ってこなかったとのこと。それで現在は雌鯛も別の場所に移し、こちらに展示されているのは純金貼りのレプリカとなっています。



そしてこちらが「願かけ鯛」。縁結び、商売繁盛などお願いごとのある方は、水槽の中の子鯛金箔を「願かけ鯛」に貼り付けて、ご祈祷ください、とのことです。

こちらで観光坑道は終了となりますが、隣に併設された「金山資料館」では、この鯛生金山の歴史から実際の鉱石の展示、そして日本全国の金銀鉱山についても知ることができます。



売店ではもちろんゴールドなグッズが色々と置かれています。GOLDNEWSチームは「鯛生金山ガイドブック」と金色の鯛が3つ連なったストラップを購入。



また砂金採り体験「ゴールドハンティング」も行えます(見つけた砂金はもらえます^^)。この日は中国系の団体が多数体験されていました。



こちらは観光坑道から少しだけ離れたところにある精錬所跡です。

昭和47年の閉山までの80年間に金が約40トン、銀が約160トンが産出され、東洋一の金鉱山として名を馳せた「鯛生金山」。もともと鉱山があった場所ですのでアクセスは少ししづらいですが、カメルーンキャンプ地のスポーツセンター、道の駅、また家族旅行村などもあり見どころ&遊びどころは満載です。是非、鯛生金山へゴールドハンティングへ!

▼地底博物館「鯛生金山(TAIO GOLD MINE)」公式WEBサイト


地底博物館 鯛生金山

  • 撮影者:GOLDNEWS
  • 場所:大分県中津江村・鯛生金山

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