金色の猿面付け優雅に「舞楽始式」 奈良・春日大社

申年にちなみ12年ぶりに奉納された舞楽「蘇莫者」=奈良市
申年にちなみ12年ぶりに奉納された舞楽「蘇莫者」=奈良市

 奈良市の春日大社で11日、1年間無事に舞楽を奉納できるよう祈念する神事「舞楽始(ぶがくはじめ)式」が行われた。

 舞楽始式は、戦後になって毎年成人の日に行われていて、今年も奈良で古くから活動する雅楽の演奏団体「南都楽所(なんとがくそ)」の会員ら約40人が舞楽を奉納。管弦や鉾(ほこ)をふるって2人で舞う「振鉾三節(えんぶさんせつ)」や、今年の干支(えと)の申(さる)年にちなんで、舞人が独特な金色の猿面を付けて舞う「蘇莫者(そまくしゃ)」が12年ぶりに奉納されるなど、境内は華やかで優美な雰囲気に包まれた。

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