着物の製造卸などを展開するツカキ・グループ(京都市下京区)は、京都・四条烏丸にある本社ビル「ツカキスクエア」1階で、尾形光琳が描いた国宝「紅白梅図」を再現した西陣織の展示を始めた。非売品だが、仮に販売した場合の価格は「約1億円を超える」(同社)という。
今回の展示は、同社が慶応3(1867)年に創業し、来年で150周年を迎える記念行事の一環。同市内で、本物の西陣織を屋外で目にする機会は珍しい。
展示物は、京丹後市で製造した約3メートル四方の西陣織。純金の糸で織り込み、重さが約10キロある。
同社の塚本喜左衛門社長は「西陣織の精細なつくりを、多くの人に見ていただきたい」と話している。