赤ちゃんはゴールドが好き 中央大学などが実験で確認
赤ちゃんはきらきらと輝く「ゴールド」が好き――。中央大の山口真美教授や日本女子大の金沢創教授らの研究グループは、生後7~8カ月の赤ちゃんがほかの色に比べて金色を好むことを実験で突き止めた。大人と同じように金色を色として認識しており、特別視する傾向があるという。成果が27日、米科学誌プロスワン(電子版)に掲載された。
生後7~8カ月の12人の赤ちゃんを対象に、光沢をつけた緑色と黄色の物体が並んだ画像を15秒間見せ、それぞれをじっと見つめている時間を比べ、時間が長いほど興味をもっているという前提で実験をした。黄色に光沢をつけると金色に見えるが、緑色は輝くだけで色そのものは変わらない。
赤ちゃんが金色を見ている時間の割合は全体の約55%で、光沢のある緑色を見ている時間より10ポイント高かった。光沢がない場合では黄色と緑色を好む割合に差はなかった。
生後5~6カ月の赤ちゃんで同じ実験をしても、金色を長く見る傾向はなかった。
生後7~8カ月は立体の認識や輝くものを好む傾向が出てくる時期といわれている。