金現物が1200ドル割れの水準で推移、米緩和縮小めぐる懸念が重し

金現物が1200ドル割れの水準で推移、米緩和縮小めぐる懸念が重し
12月24日、アジア時間の取引で、金現物が1オンス=1200ドルを下回る水準で取引されている。7月撮影(2013年 ロイター/Leonhard Foeger)
[シンガポール 24日 ロイター] -24日アジア時間の取引で、金現物が1オンス=1200ドルを下回る水準で取引されている。薄商いの中、米個人消費支出が堅調な内容となったことが安全資産である金の押し下げ材料となり、6カ月ぶり安値に下落する可能性がある。
米連邦準備理事会(FRB)が今後、さらに量的緩和の規模を縮小するとの懸念が、インフレヘッジとしての金の魅力を一段と後退させている。
金現物は0011GMT(日本時間午前9時11分)時点で、0.06%安の1オンス=1198.10ドル。前日は0.3%下げていた。
金現物は先週、FRBが来月から量的緩和の規模を縮小すると発表した後、1オンス=1185.10ドルで6カ月ぶり安値を付けた。その後にショートカバーの動きからわずかに持ち直していた。
金は年初来で30%近く下落しており、このままいけば年間の下落率は32年ぶりの大きさとなる見通し。

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