ドイツ銀、ロンドン市場の金・銀値決めから撤退へ

[ロンドン 17日 ロイター] -ドイツ銀行は17日、ロンドン市場での金と銀の値決めから撤退する方針を明らかにした。
ドイツ銀はロンドン貴金属市場協会(LBMA)で1日2回行われる値決めを構成する5金融機関のひとつ。
同社は声明で「商品(コモディティ)業務を大幅に縮小したことを受け、金と銀の指標価格決定から撤退する」と表明した。貴金属業務は続けるとしている。
関係筋によると、値決めメンバーの権利はLBMAの別の会員に売却する意向だ。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は12月、金と銀の値決めでドイツ銀行が人為的な操作を行った可能性について独連邦金融サービス監督庁(BaFin)が調査していると報じている。
ドイツ銀の発表について、BaFinはコメントを差し控えた。
英金融行動監視機構(FCA)の関係筋はこの日、同機構が商品指標を含むすべてのベンチマークについて多くの作業を行っていることを明らかにし、指標操作に関する規制当局の関心があらためて強まっていると指摘した。
*内容を追加して再送します。

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