スイス金準備強化法案、世論の支持率が成立の条件大幅に下回る

[チューリヒ/ロンドン 19日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)の金準備の大幅増加を求める法案について、19日に公表された世論調査では、支持率が38%に低下し、法成立に必要な過半数を大幅に下回った。
「わがスイスの金を守れ」法案において、スイス中銀は金準備の売却を一切禁止されるほか、資産の少なくとも20%を金で保有することが求められる。同中銀の金準備の比率は前月時点で7.8%だった。
法成立には、30日に行われる国民投票で、過半数の支持を獲得する必要がある。
世論調査は、ベルンを拠点とする調査機関「gfs.bern」が公共放送局のスイス放送協会(SRG)と協力して実施。
右派のスイス国民党が主導する同法案に対し、反対が47%だったほか、15%が態度未定・回答不明だった。
10月に実施された同調査では、支持が44%だった。

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