中国の金輸入、今年40%減も 金利低下で担保需要低下=業界幹部

[ムンバイ 28日 ロイター] - スイスの金精錬大手ヴァルカンビのマイケル・メサリック最高経営責任者(CEO)はロイターに対し、今年の中国の金輸入が最大で40%減少する可能性があるとの見通しを示した。
中国国内で資金調達の担保として利用される金の需要が減る見通しという。
中国では過去3年間、流動性のひっ迫を背景に、輸入された金の多くが低利融資を受けるための担保として利用されていたが、人民銀行(中央銀行)の相次ぐ利下げを受けて、担保としてのニーズが低下。金の輸入が減っているという。
中国の金需要は世界の消費量の約2割を占める。中国の輸入が減れば、金価格の下落圧力が強まる可能性もある。
香港政府の統計によると、6月の中国の金輸入(香港経由)は10カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。中国政府は公式統計を公表しておらず、香港の統計が参考になるが、金の輸入は上海・北京でも行われており、全体像はつかめない。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab