中国とインド、ロンドン取引所から金を買い占め

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ロンドン金属取引所(LME)には、ほとんど純金は残っていない。ロシア最大の鉱山・冶金企業の一つ、「ペトロパヴロフスク」社のピーター・ハンブロ代表はそう確信している。

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BloombergTVのインタビューで、ハンブロ氏は、「インドと中国はこの数年でほぼロンドンの取引所から金を買い占めてしまった」と述べた。

「インドと中国は大量の金を買い上げている。ロンドン市場にはほとんど実物の純金は残っていない。我が社は絶えずインドと中国から金の供給を求められている。純金がどこにもないからだ。空手形ばかりだ。証券市場というものには個人的に、本気で危惧を覚えている。行き詰れば、「済みませんが解散いたします」の一言で全てが終わってしまうのではないかと」とハンブロ氏。

シンガポール企業BullionStar.comのトルグニ・ペルソン代表によれば、この情報は、貴金属卸売販売の世界最大手の一角、А-Mark社も確認しているという。

同社によれば、同社は、カナダの銀硬貨「メープルリーフ」など複数の金・銀硬貨への注文は受付停止を余儀なくされた。

また、А-Mark社によれば、卸売市場、小売市場ともに供給不足が目立っており、そのことは世界の金融市場にとって深刻な脅威であるという。

「金の供給に関する「紙の上の」契約が急激に高騰し始めない場合には、非常に困ったことになる。もし1kgの金塊または1000オンスの銀塊といった大型の注文が来た場合には、「裸の大様」であることが露呈してしまう」と同社。

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