三井物産、ロンドンとNYの貴金属部門を年末で閉鎖へ=関係筋

[ロンドン 12日 ロイター] - 三井物産<8031.T>は今年末でロンドンとニューヨークの貴金属部門を閉鎖する方針だ。コモディティ(商品)価格の下落や規制の強化が背景。事情に詳しい2人の関係筋が明らかにした。
関係筋の1人は「三井は12月にロンドンとニューヨークの貴金属部門を閉鎖する見込みだ」と語った。
三井の米国子会社Mitsui & Co. Precious Metals Incは従業員約50人で香港、ロンドン、ニューヨークにオフィスを持ち、金、銀、プラチナ、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、イリジウムを取引している。同筋は閉鎖の影響を受ける従業員の規模は分からないとしている。
三井は東京商品取引所で貴金属を取引しており、香港にもオフィスがある。
もう1人の関係筋は今回の決定について「取引量が減少することから、グローバルの事業に影響が出る」と述べた。
同社の広報はコメントを差し控えた。
この数年で、バークレイズやドイツ銀行がコモディティ業務を削減したほか、三菱UFJセキュリティーズ・インターナショナル(MUSI)も昨年、ロンドンを拠点としていたコモディティ事業から撤退した。
*内容を追加しました。

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