金、東京でも1年ぶり安値圏 NY市場では5年9カ月ぶり
金がニューヨーク先物市場で、5年9カ月ぶり安値をつけた。米連邦準備理事会(FRB)が12月にも利上げに踏み切るとみた投資家らが、保有していても金利がつかない金を売ってドルにしている。
17日の取引で一時、1トロイオンス1064ドルまで下落した。2010年2月以来の水準になった。先週末に発生したパリ同時テロを受け、「有事の金」を手掛かりに16日に1100ドル近くまで上昇したが、利上げ観測による売り圧力は強く、相場を下げた。
東京商品取引所でも18日午前は取引開始後から売りが優勢だった。一時、前日から50円ほど安い1グラム4200円近辺になった。1年ぶりの安値圏。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの芥田知至主任研究員は「利上げが意識されて、相場が一段安となる可能性もある」と話す。