金地金販売30%増 田中貴金属1~6月、プラチナは倍増
田中貴金属工業が13日発表した1~6月の金地金販売量は、1万4917キログラムと前年同期より30%増えた。英国の欧州連合(EU)離脱を巡る金融市場の混乱で、資金の逃避先となった金の国際価格が上昇。分散投資先の一つとして現物の金を買う動きも広がった。
同社の金小売価格は13日時点で1グラム4877円(税込み)と年初に比べ8%ほど高い。「4~5月は値動きが少なく地金の売買も落ち着いていたが、6月以降は客足が増えてきた」(同社)という。
プラチナ(白金)地金の販売量は8601キログラムで前年同期の2倍となった。プラチナは金より希少性が高いが、中国経済の減速などで自動車部品など工業用需要が伸び悩み、価格が金を下回る状態が長期化している。割安感から好調な販売が続いている。
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