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金の魅力が低下、ヘッジファンドなど買い越し減少-米雇用統計好調で

  • 投機家による買越残高は過去5週間で4回目の減少
  • 「市場参加者は金の上昇に確信を持てないでいる」とホームズ氏

金の輝きが続くことに投資家は懐疑的な見方を強めている。

  金相場の上昇を見込むヘッジファンドや他の投機家による買い越しは、過去5週間で4回目の減少となった。30日間のボラティリティも昨年11月以来で最も低く、建玉も減少傾向にある。

  年初に上昇した金相場は失速し始めている。米経済の勢いが増し、資金の逃避先を求める需要が弱まる中で、8月の金相場は約1%下落した。7月の米雇用者数が大幅に増加し、賃金も上昇したことで、雇用情勢が今年7-12月(下期)の個人消費を支えるとの楽観的見方が再び強まった。

輝きを欠く金

  USグローバ ル・インベスターズのフランク・ホームズ最高経営責任者(CEO)は「市場参加者は金の上昇に確信を持てないでいる。雇用統計の数字はかなり良く、経済統計が良好なら金利が上昇し、金相場は下落する」と指摘した。

  米商品先物取引委員会(CFTC)が発表したデータによれば、金の先物とオプションの買越残高は9日終了週に4.3%減少し、25万5773枚となった。過去最高の28万6921枚を記録した7月5日以降で11%減っている。

原題:Gold Losing Appeal for Investors Stepping Back From Rally Bet(抜粋)

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