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加バリック、米シスコと協力し産金業の「デジタル改革」目指す

  • 両社のパートナーシップによる長期的なキャッシュフロー増加を期待
  • バリックの事業デジタル化は米ネバダ州のコルテス鉱山でスタート

産金最大手、カナダのバリック・ゴールドはネットワーク機器メーカー最大手の米シスコシステムズと協力し、伝統的な鉱業を新世紀へと導く意向だ。

  バリック・ゴールドは12日の資料で、同社の世界事業の「デジタル改革」に取り組む契約をシスコシステムズとの間で締結したと発表した。バリックのジョン・ソーントン会長とシスコのジョン・チェンバース会長とが結んだこのパートナーシップは、ネバダ州のコルテス鉱山でスタートする予定で、来年末にかけての当初投資額は1億ドル(約100億円)。

  パートナーシップの目的は、コスト削減と既存鉱山から付加価値を引き出すことだ。例えば、バリックはリアルタイムデータの利用によって機器修理が必要となる時期を予測することが可能になるほか、価格や天候、鉱石の品位の変化などの条件に応じて鉱山の計画を迅速に調整することができるようになると期待。ソーントン会長は、パートナーシップによって長期的にキャッシュフローが増える一方、環境への影響が軽減でき、政府と地域に対する透明性が向上するとの見通しを示した。

原題:Barrick Turns to Cisco to Drag Gold Mining Into Digital Era (2)(抜粋)

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