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金地金買い取り量が3割増 田中貴金属工業、北朝鮮リスクを反映

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田中貴金属工業は11日、1~9月の資産用地金の売買実績を発表した。金地金の買い取り量は同期間で4年ぶりに販売量を上回り、1万7990キログラムと前年同期比33%増えた。一方、販売量は1万3069キログラムと前年同期比36%減った。

買い取り量は夏場に急増した。年明け以降のトランプ政権に対する不安感から来るドル安に加えて、北朝鮮が弾道ミサイルを発射するなど地政学リスクが上昇。価値が目減りしにくい「安全資産」とされる金の注目度が高まり、金の国際価格が高騰した。

国内の金買い取り価格も8月29日に1グラム5010(税込み)円と節目の5000円台に乗せ、換金需要が増えた。相場が上昇した7~9月の3カ月間の買い取り量が全体の4割以上を占めた。

同じ貴金属のプラチナ(白金)地金の販売量は5810キログラムと前年同期比49%減った。15~16年に販売量が過去最高水準まで増えた反動が出た。一方、買い取り量は3151キログラムと同14%増えた。1~9月のプラチナと金の平均価格の差は1000円近くまで広がった。

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