×

金密輸が急増 入国検査に金属探知機導入へ

2017年11月1日 10:38

 金の密輸が急増していることを受け、全国の税関で海外からの入国検査の際に金属探知機による検査を義務づけることが日本テレビの取材でわかった。

 金の密輸事件は去年6月までの1年間で294件摘発され、密輸に伴う脱税額も6億円を超えるなど急増していて、今年も過去最多を更新する見込み。中には主婦が運び役になるなど一般人が加担したケースもあり、香港や韓国など無税で買える国から金を密輸し、日本で売却することで消費税分が暴力団の資金源になるなど社会問題化している。

 密輸に詳しい男性「全部が密輸なんですよね。消費税を払わない、払わないから換金したときの消費税分をみなさんパクるわけですよ」

 こうした実態を受け、全国の税関を所管する財務省は空港の国際線ターミナルや港の入国検査でゲート型の金属探知機による検査を義務づける方針を固めたことが日本テレビの取材でわかった。来年のできるだけ早い時期に導入するとしている。

 財務省では消費税が8%から10%に上がることでさらに密輸が増えるおそれがあるとして、密輸に関する法律を厳しくして来年の通常国会に提出する方針。