【6月11日 AFP】フランス西部ブルターニュ(Brittany)地方の村で先週、空き家の取り壊しに呼ばれた解体作業員らが、19世紀に発行された金貨600枚を発見する出来事があった。全体で10万ユーロ(約1290万円)以上の価値がある可能性があるという。

 思わぬお宝発見の現場となったのは、ポンタバン(Pont-Aven)にある家屋。作業員らは鉛製の容器を見つけたが、当初は第2次世界大戦(World War II)中の砲弾と思ったという。

 ところが「それ(容器)を振ってみたらコインの音が聞こえたんです」と建築会社幹部のローラン・ルビアン(Laurent Le Bihan)さん。中からはベルギーのレオポルド2世(King Leopold II、在位1865~1909年)の肖像が刻印された、1870年発行のベルギー金貨600枚が見つかった。

 金貨の価値は現時点で不明だが、地元日刊紙ウエスト・フランス(Ouest-France)は、通常この種のコインに支払われる金額を基にすると、総額で10万ユーロ超に達する可能性があると伝えている。

 フランスの法律では、報労金は発見者と土地所有者の間で折半される。

 ルビアンさんによると、家主は祖父がコインのコレクターだったので、今回の発見にも「驚かなかった」という。(c)AFP