[金投資家インデックス] 金価格の早い上昇ペースは、個人投資家の利益確定を進めさせる
2016年以来の金価格の早い上昇ペースは、個人投資家の利益確定を進めさせる。
2018年16 日ロンドン: 先月12月は、2016年6月の英国のEU離脱を決めた国民投票以来の早いペースで金相場が上昇したことで、個人投資家が利益確定を進めたことが、ブリオンボールトの最新のデータで明らかとなった。
MSCIワールドインデックスにおいては2011年以来の下げを見せる等、世界株価が12月に7.7%下げ、る中、ドル建て金価格が5.2%上昇することとなった。しかしながら、ブリオンボールトのユーザーは、オンライン金現物取引市場で222キロを売却していた。
これは、全顧客が保有している金の0.6%ほどであり、これによって全顧客が保有し、チューリッヒ、ロンドン、ニューヨーク、トロント、シンガポールで保管している金総量を、11月の史上最高値から39トンへと減少させることとなった。
11月と比較して、12月末に保有する金総量が月初より増加した顧客数は5.6%増加したものの、月間の売却量が購入量を上回っていた顧客数は、75.8%増加していた。これは、2018年1月以来の高い水準であった。
そのために、個人投資家の実際に金地金を取引したデータで算出されている金投資家インデックスは、11月の53.4から12月に51.8まで下げていた。これは、金価格が3.5%急騰した2017年8月以来の低い水準となる。
この数値が50の場合は、その月に購入量が売却量を上回っていた個人投資家数と、売却量が購入量を上回っていた個人投資家数が、完璧に一致したことを示している。
昨年の夏は価格の下げからも、金投資家インデックスが7月に56.8へと上昇し、トランプ大統領が選出された2016年暮れ以来の高さへと上昇していた。
トランプ大統領が就任して以来の24か月間のうち20か月において、金投資家インデックスは金価格と逆方向に動いている。
ブリオンボールトのリサーチ・ダイレクターのエィドリアン・アッシュは、この数値の背景を次のように分析している。
「金が株価の下げを受けてクリスマス期間に上昇する中、既存の顧客の中では利益確定を進める動きが進んだ。このように価格に繊細な取引をする人々は、株価の下げが2019年にさらに進み金価格が急騰した場合、金を保有していないリスクを抱えることとなるだろう。」
顧客全体の20.8%である、2015年に金価格が底を打った際に購入した顧客の中で、先月金売却が購入を上回ったネット売却者数の36.8%を占めていた。
金は先月にドル建て金価格では、過去3年間の3分の2の期間を上回る高い水準となっていた。ユーロ建てとポンド建てにおいては、さらに価格上昇が顕著で、秋の過去2年間で最も低い価格水準から2017年半ば以来の最も高い月間平均価格へと上昇していた。
銀においても2018年年初以来の最も多くの売却者数で、前月比60.1%増となっていた。しかし金とは異なり、金購入者数もまた、価格がドル建てで4か月ぶりの高さへと上昇する中で、7.6% 減少していた。
そのために、銀投資家インデックスは2017年2月以来の低い水準の50.1と、月間の購入量が売却量を上回ったネットの購入者数と、売却量が購入量を上回ったネット売却者数がほぼ同水準となっていた。
重量にすると、購入量と売却量がほぼ同量であったことからも、ブリオンボールトの顧客が保有し保管する銀総量は748トンと11月の史上最高値から変化はなかった。
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連絡先: ホワイトハウス佐藤敦子
直通電話番号: +44(0)20 8846 3804
メールアドレス:atsuko.whitehouse@bullionvault.com
ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスについて
ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスは、個人投資家の地金現物の投資傾向を表す、世界でも数少ない指標である。24時間取引が行われている、ブリオンボールトのオンライン市場で取引がされたデータを基に算出され、それぞれのインデックスは、月間でその地金の購入が売却を上回ったネットで購入した投資家の数と売却が購入を上回ったネットで売却をした投資家の数のバランスを表している。そして、この購入者数と売却者数が完璧に一致した際を50として表示されている。
この数値の最高値は、欧州の債務危機の最中の2011年9月に金価格がドル建てで最高値を付けていた際の71.1で、それは英国の多くの都市で暴動が起こった翌月でもあった。そして、この数値の最低値は50.5で、金価格が数年ぶりの低い値となっていた2014年から2015年の冬であった。それ以来、金・銀投資家インデックスは金・銀価格との強い負の相関性を保っており、トランプ大統領が選出されて以来21ヶ月中の18ヶ月がこの傾向となっている。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業であり、2005年にサービスが開始され、現時点で7万人を超える183ヵ国の顧客が、低い費用で流動性が高く安全な貴金属専門市場にアクセスできるこのサービスを利用している。
89%が北アメリカと西ヨーロッパに居住するブリオンボールトの顧客によって保管されている金地金の評価額は、現在約16 億ドル(約1770億円相当)であり、これは、多くの中央銀行が保有する金備蓄量を上回る。それに加え、3億7200万ドル(約410億円相当)の顧客の銀地金を保管し、2017年3月にワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシルと提携して提供を始めた1700万ドル(約19億円相当)の顧客のプラチナを保管している。
ブリオンボールトは、下記サービスを提供している。
•オンラインとモーバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
•米国ドル・ユーロ・英国ポンドによる即時決済。
•地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
•日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するディリーレポートを公表。
ブリオンボールトは、2008年にロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員となった。そして、2009年には、個人投資家が地金専門市場にアクセスすることを可能としたことから、英国女王賞を革新部門で受賞し、2013年4月には、過去4年間の国際取引が140%増加していることが認められ、英国女王賞の国際取引 部門で2度目の受賞をしている。また、2011年には英主要紙のサンデー・タイムズの成長のスピードと規模を測る「Fast Track (急激に成長している非上場企業100社)と Top Track(中規模非公開企業トップ250社)」の両方のカテゴリーにランクされ、そのサービスは、2014年11月に、英主要経済誌「Money Week(マネーウィーク)」の購読者によって「最良の金取引業者」に選ばれている。
さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp