「Dr.カッパー」の憂鬱 銅相場が映す中国景気の浮沈
「ドクター・カッパー(Copper=銅)」。銅市況にはこんな異名があるのをご存じだろうか。最大の消費国である中国の景気を「診断」するように先行して動くためだ。その中国では経済統計が改善し始めているのに、むしろ銅市況は上値の重さが目立つ。どんなメッセージを伝えようとしているのだろうか。
「1~3月の経済運営の安定は我々の予想を超えた」。3月28日、中国最南端の海南省博鰲で、李克強(リー・クォーチャ...
日本経済新聞社はデータ分析を強化します。「チャートは語る」では様々なデータの分析で経済や市場、企業などの潮流を浮き彫りにします。