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Photographer: Bloomberg/Bloomberg
Cojp

金価格が6年ぶりの高値-リスク拡大で資金逃避の動きが加速

  • 金スポット価格は一時1439.21ドル、13年5月以来の高値
  • 不透明感が金市場にジェット燃料を供給し続けるとバンガード

金価格上昇の勢いが弱まる兆しは見当たらない。

  米国による対イラン追加制裁を受けて国際市場で不透明感が高まり、金価格は6年ぶりの高値を付けた。イラン学生通信(ISNA)は外務省のムサビ報道官のコメントを引用し、追加制裁によってワシントンとの外交の道筋が「永遠」に閉ざされたと伝えた。

  今週末の20カ国・地域(G20)首脳会議に際し、米中首脳の貿易協議が予定されることも投資家の関心を集め、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長による25日のニューヨークでの講演にもトレーダーは注目している。バンガード・マーケッツのマネジングパートナー、スティーブン・イネス氏は「世界の資本市場のムードが不安定なのは、未知の事象への不安が理由であり、この不透明感が既に高騰する金市場にジェット燃料を供給し続けるだろう」と指摘した。

  金のスポット価格は一時1.4%高の1439.21ドルと、2013年5月以来の高値を付け、シンガポール時間25日午後0時46分(日本時間同1時46分)現在は1436.33ドル。

Gold surges to a six-year high on rising uncertainty in markets

原題:Gold Jumps to Highest in Six Years as Rising Risks Boosts Havens(抜粋)

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