金地金、約40年ぶり高値 国内販売価格
国内の金地金の小売価格が約40年ぶりの水準に上昇した。田中貴金属工業が公表した6日時点の金の地金販売価格は1グラム5437円(税込み)となり、1980年2月以来の高値となった。米中貿易摩擦の激化で世界経済の下押し圧力が強まるとの見方から安全資産とされる金を買う動きが広がっている。
7月末に米連邦準備理事会(FRB)が10年半ぶりの利下げに踏み切ったことで、金利のつかない金の相対的な価値が高まっている。世界景気の先行き不透明感を背景に、追加利下げに動く可能性が意識されていることも金を買う動きにつながっている。
金の小売価格は国際相場に税金や販売マージンを上乗せする。一般的に、経済への不安が強まると金と同時に円が買われるため、円建ての金価格は上値が重くなる。
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