【金投資家インデックス】金投資のセンチメントが7年ぶりの長期の上昇傾向を維持
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世界株価が史上最高値を更新する中で
金投資のセンチメントが7年ぶりの長期の上昇傾向を維持
2019年12月10日ロンドン: 一般投資家の金投資へのセンチメントは、金価格が今年夏の数年ぶりの高さから下げる中で、11月も堅固なもので過去7年間でも最も長期の強さとなっていたことが、欧米で最大のオンライン現物地金市場を提供しているブリオンボールトの最新のデータで明らかとなった。
金投資家インデックスは、先月2012年末以来の4か月連続で上昇した水準を維持し、2018年7月以来の高さの56.2を付けていました。
この数値はブリオンボールトのオンライン現物地金市場で実際に取引されたデータを基に算出され、その月に金の購入量が売却量を上回った投資家数と、金の売却量が購入量を上回った投資家数とのバランスで上下する。
金投資家インデックスは、2011年9月に71.7と最高値を付け、今年の6月に49.1と、金価格が急騰する中で利益確定が進み、ほぼ10年ぶりの最低値を付けていた。この数値が50を切ったのはこのデータが公表された10年間でも2度目のことであった。
金価格は11月に、2019年8月以来の最も早いペースで1.7%下げて月間平均はトロイオンスあたり1470ドルとしていた。これは、今年7月以来の低さでもあった。
しかし、11月までの年間平均金価格は前年比17.8%上回っており、2011年以来の上げ幅ともなっている。
この間、米国株価インデックスのS&P500種は先月20営業日中に11回史上最高値を更新し、MSCIワールド・インデックスは2018年初頭の史上最高値を0.4%のみ下回る水準まで上昇していた。
ブリオンボールトのリサーチ・ダイレクターのエィドリアン・アッシュは、次のように分析している。
「今年の秋に金価格は下げたものの2011年以来の上昇率を記録し、急騰する株式市場や高止まりする米国ドルの強さを考慮すると堅固な動きをしていると言える。金への投資は、急降下する国債利回りやマイナス金利、そして長期に渡り上昇を続ける株価が持続可能であるかへの懸念からも、ヘッジとして魅力を増していた。地政学リスクが継続していることもまた、2020年を迎えるに際し、一般投資家が金への分散投資を進める動機づけともなっている。」
ブリオンボールトの顧客全体においては、11月に売却量を差し引いた購入量が398キロと、ロンドン、ニューヨーク、トロント、シンガポール、チューリッヒで顧客が保管している金の総量はほぼ39トンとなっていた。
これは、金業界のマーケティング団体のワールド・ゴールド・カウンシルが残高を記録している、金を裏付けとする上場投資信託(ETF)の114種のうちのトップ14を除き上回っている。
前年比では今年の夏に、ポンド建てとユーロ建てで史上最高値、そしてドル建てにおいても6年ぶりの高さを付けて利益確定で売却が進んだことから、238キロ減となっている。
銀価格もまた11月に2か月連続で下げ、10月の前月比3%下げから一日平均で2.5%低いトロイオンスあたり17.18ドルとなっていた。
この下げからも、銀投資家インデックスは、今年8月に達した2年ぶりの高さの54.9となっていた。
銀の需要も金同様に強く、重量においてブリオンボールトの顧客全体で16.2トン増加し、12か月間の増加量を70トン以上と2017年半ば以来の年間の増加ペースで、顧客が保管場所で保有する銀地金の総量を史上最高値の818トンとしていた。
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ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスについて
ブリオンボールトの金・銀投資家インデックスは、個人投資家の地金現物の投資傾向を表す、世界でも数少ない指標である。24時間取引が行われている、ブリオンボールトのオンライン市場で取引がされたデータを基に算出され、それぞれのインデックスは、月間でその地金の購入が売却を上回ったネットで購入した投資家の数と売却が購入を上回ったネットで売却をした投資家の数のバランスを表している。そして、この購入者数と売却者数が完璧に一致した際を50として表示されている。
この数値の最高値は、欧州の債務危機の最中の2011年9月に金価格がドル建てで最高値を付けていた際の71.1で、それは英国の多くの都市で暴動が起こった翌月でもあった。そして、この数値の最低値は50.5で、金価格が数年ぶりの低い値となっていた2014年から2015年の冬であった。それ以来、金・銀投資家インデックスは金・銀価格との強い負の相関性を保っており、トランプ大統領が選出されて以来21ヶ月中の18ヶ月がこの傾向となっている。
ブリオンボールト社について
ブリオンボールトは、金・銀地金現物所有サービスをオンラインで提供している世界でも有数の英国企業であり、2005年にサービスが開始され、現時点で7万5000人を超える175ヵ国の顧客が、低い費用で流動性が高く安全な貴金属専門市場にアクセスできるこのサービスを利用している。
89%が北アメリカと西ヨーロッパに居住するブリオンボールトの顧客によって保管されている金・銀・プラチナ地金の評価額は、現在約23億ドル(約2520億円相当)となっている。
ブリオンボールトは、下記サービスを提供している。
•オンラインとモーバイルで金・銀地金現物を24時間取引し、即座に決済。
•米国ドル・ユーロ・英国ポンドによる即時決済。
•地金現物を格安費用で、ロンドン、チューリッヒ、ニューヨーク、シンガポール、トロントで特定保管。
•日々オンライン上で、顧客所有の金・銀現物が保管されていることを証明するディリーレポートを公表。
ブリオンボールトは、2008年にロンドン貴金属市場協会(LBMA)の正会員となった。そして、2009年には、個人投資家が地金専門市場にアクセスすることを可能としたことから、英国女王賞を革新部門で受賞し、2013年4月には、過去4年間の国際取引が140%増加していることが認められ、英国女王賞の国際取引 部門で2度目の受賞をしている。また、2011年には英主要紙のサンデー・タイムズの成長のスピードと規模を測る「Fast Track (急激に成長している非上場企業100社)と Top Track(中規模非公開企業トップ250社)」の両方のカテゴリーにランクされ、そのサービスは、2014年11月に、英主要経済誌「Money Week(マネーウィーク)」の購読者によって「最良の金取引業者」に選ばれている。2017年3月には、プラチナ業界のマーケティング団体のワールド・プラチナム・インベストメント・カウンシルによってオンライン・プラチナ地金投資保管のパートナーとして選ばれる。
さらに詳細は、http://gold.bullionvault.jp