東京金、4日連続で最高値更新 新型肺炎に警戒感強まる
東京商品取引所の金先物は4日続伸し、最高値を更新した。20日の清算値は1グラム5758円と前日比で88円高い。前日に国際通貨基金(IMF)は新型肺炎が経済の減速リスクになるとの報告を発表した。感染拡大による景気の下押し圧力を意識した買いが引き続き相場を押し上げた。
IMFは19日に、新型肺炎が中国の生産減少や経済減速のリスクとなると指摘。同日公開された、1月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨でも新型肺炎の景気への影響が指摘された。改めて市場の警戒感が高まり、金の買いにつながった。
国際指標のニューヨーク先物は19日の終値で1トロイオンス1611ドルと約7年ぶりの高値を更新。円建てでは、対ドルで円が約9カ月ぶりの円安水準まで売られ、円建ての金価格の上昇に弾みがついた。