左右のブラに金塊2キロずつ…密輸組織リーダー明かす 千葉地裁

 金塊を香港から成田空港経由で密輸したなどとして、関税法違反の罪などに問われた会社役員の知久悌士(ちく・やすひと)被告(39)の初公判が11日、千葉地裁(平手健太郎裁判官)で開かれ、被告は起訴内容の一部を否認した。

 検察側は冒頭陳述で「平成27年6月に20キロ、同年8月に8キロの金塊を密輸した」と指摘。被告は「平成27年6月に密輸したのは10キロだ」と反論した。

 検察側は、金塊の隠匿方法のレクチャー役の供述調書の内容に触れ、密輸の手口も明らかにした。それによると、運び役はブラジャー内に左右2キロずつ、合計4キロの金塊を隠すなどの手口で密輸を繰り返していた。被告が「1人6キロ運べないか」と要求し、レクチャー役が「それだと装備具がずれ落ちる」と断ったこともあったという。

 起訴状などによると、被告は仲間複数人と共謀し、平成27年6~8月に金塊計32キロを密輸しようとし、28キロを密輸、消費税約1050万円の支払いを免れたとしている。

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